PK104-29.1

天文ガイド2023年3月号に入選
ペガスス座/惑星状星団

PK104-29.1-2022/10/28-2022/11/18
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写真データ

撮影日,撮影時間,月齢,撮影地: 2022/10/28, 22:34:53〜, 3.11@22:34,八塔寺(OⅢ:600sec×18)
2022/10/30, 21:39:38〜, 5.08@21:39,八塔寺(OⅢ:600sec×12, Hα:600sec×20)
2022/11/3, 0:24:57〜, 8.19@0:24,さじアストロパーク(OⅢ:600sec×6, Hα:600sec×6)
2022/11/18, 21:19:16〜, 24.06@21:19, 兵庫県姫路市-自宅(Hα:600sec×10)
露出時間: Hα:600sec×36コマ
OⅢ:600sec×36コマ
[総露出時間:12h00m00s]
Gain, Offset: 60, 15
機材: タカハシNJP(NS-5000)
タカハシMT-200(1,200mm F6),バーダーMPCC-MARKⅢ
QHYCCD QHY268M,バーダーHα7nm,OⅢ8.5nm,NINA使用(素子温度:-10℃)
オフアキシス+QHY5Ⅲ174M+PHD2
撮影地: 岡山県備前市吉永町(八塔寺), 鳥取県鳥取市佐治町(さじアストロパーク), 兵庫県姫路市
その他: PixInsight,PhotoShop,FlatAidePro,NIK,DeNoiseAI
コメント:

MT-200の主鏡、斜鏡をジオマテック社で再メッキした後のファーストライトをこの対象にしました。

できれば銀河を狙いたかったのですが、Lフィルタ(UV-IRcut)は当面ε-180EDでのIC410の撮影に使用するため、こちらのシステムではナローバンド撮影をすることに決めました。 ナローに適した対象で夜半頃に南中前、且つ1200mm&APS-Cで適度な大きさの対象を…と探して選んだ対象です。
OⅢが主体の青っぽい星雲です。赤味は無いのかと思いきや下の部分にHαが強めの「ちょぼっとした部分」がありました。
作例や情報はネットで検索してもほとんどありませんでした。見つけた情報は以下の通りです。

  • Wikipedia :1941年にジョーンズさんに発見されたとの紹介
  • CDS :V等級で15.62等とかかれています。
  • D810Aでの作例 :広帯域撮影でも写るようですね。

撮影した画像で視直径を計測してみたら、南北方向(青い星雲部分)が約360秒角、Hαのちょぼまで含めると約480秒角、東西方向は約400秒角でした。
画像処理の際にDrizzleで解像度を2倍にした上で中心部近傍を縦:約0.52度、横:0.37度の視野角で切出ししています。

天文ガイド2023年3月号入選(2023/2/4追記)

前回の、2022年4月号「馬頭星雲とその周辺」から約1年近くのブランクになりました。
しばらくブランクとなった一番の要因はCANP2022で報告の機会をいただいたこと、その報告準備に全力投球しておりましたので、前シーズン後半はほとんど撮影ができていませんでした。
CANPが終わって秋の撮影シーズンに入って最初に撮影したのが、ε-180EDでは IC410周辺、MT-200ではこちらの作品でした。
先に投稿していたIC410は先月号発売時点で落選が確定し、現状の激戦レベルの高さを痛感しておりました。
こちらの作品はなんといっても 地味・・・
ネットで見つかる作例と比較しながら時間をかけて丁寧に仕上げたのですがSNS投稿でリアクションは薄くて、入選するかは 半々くらいかなと思いながら発売日の早朝、電子版の天文ガイドを確認したら、さんざんモニタで睨んでいた自分の作品が見つかりました。
めずらしい対象だから拾ってもらえたのかなと対象選定のラッキーに感謝しつつ、ひとまず ブランクから復帰 できて良かったです。
さて、今回、初×初と2つの「初」がありました。

〜冷却CMOS(QHY268M)での初入選〜
2021年に導入した初の 冷却モノクロCMOSカメラQHY268M での初入選となりました。
このカメラで仕上げた写真は、実はまだ2作品目です。2022年はCANPでの発表準備で忙しくて撮影時間があまりとれず、本格運用は2022年の秋シーズンより開始したところです。

〜MT-200再メッキ後での初入選〜
撮影中に主鏡面が曇りやすいというトラブルが頻発していたMT-200を、2022年のオフシーズン中にジオマテック社へ再メッキ (参考>天文趣味のつぶやき: 2022/8/24, 2022/9/15) に出しました。
その後、光軸調整などのメンテナンスを終えてファーストライトの対象に選んだのがこちらでした。

撮影時の記録

IC410周辺と同時撮影でしたので、そちらに掲載した以外の写真を掲載します。

2022/10/30〜31

fig1

MT-200はセレナの2列目にこのように搭載して遠征してます。


fig2

遠征の際の楽しみの1つは流星です。
この日捉えたアンドロメダ銀河と流星です。


2022/11/2〜3

fig3

この日の遠征は久しぶりに鳥取県のさじアストロパークへ
一晩良い星空を楽しんだ後、帰る前に撮影した撮影地からの景色です。


2022/11/18〜19

fig3

翌日に新型コロナワクチン接種の予約をしていたので無理せず遠征をやめて自宅前で展開しました。


fig3

Hαでの撮影だったので、自宅前でも十分に撮影できました。



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