MT-200再コーティング依頼

2022/8/23掲載

2017年に中古で入手したMT-200は1986年製で製造から36年経過しています。 中古入手のため、過去に再メッキしたのか来歴が不明ですが、鏡面の見た目では劣化が進んでいるようには見えません。 それでも再メッキの気持ちが芽生えてきたのは、鏡面が結露しやすいことによります。種々対策を打っているにもかかわらず、なぜかε-180EDより結露しやすいのです。これが再コーティング(再メッキ)で変わるのか!?それはわかりませんが、 もし一度も再メッキしていないのであれば反射率はそれなりに低下しているはずで、反射率回復だけでも魅力があります。

このような動機により1年半ほど前に天文仲間からの情報を参考に、ジオマテックで見積もりを取りました。
ジオマテック は、タカハシ鏡筒の鏡面コーティングしているようで、TOMITAに再メッキをお願いしてもジオマテックで処理されるらしいです。なんだがジオマテック最強の感があります。 調べて見るとジオマテックでは、標準のAlSiOコーティングの他にAl高反射コーティング(AlHR)というものがあります。
サイトで公開されている 反射率データ では、500nm付近ではAlSioが90%の反射率であるのに対し、AlHRでは95%を超えます。5P以上反射率が高いというのはかなりひかれます。しかも長波長になるほどその差は開くばかり・・・
見積もりを取ったものの決めきれず1年半が経過してしましました。うかうかしていると、秋の撮影シーズンインが近づいて来ています。 「よし、やろう!」と 2022/8/21に再度見積もり依頼をかけました。
翌日すぐに返信があり1年半程まえに取得したものと同じ金額でしたので、即注文の返事を送りました。後で気が付いたのですが、ジオマテックのHPに資材高騰のため 再コーティング費用を2022/8/22より20%アップするとの告知がされていました。

ギリ、セーフ! 値上げ前の価格で依頼をすることができ、非常に得した気分に浸って、2022/8/23夜に発送準備を行ないました。

【補足】ジオマテックへの再メッキの見積もりは、こちらの  問い合わせ画面より行なえます。

fig1

ジオマテックには、鏡だけを送る必要があります。
鏡筒から主鏡、斜鏡を取り外し丸裸になりました。


fig2

斜鏡の厚さを測ってみました。約20mmです。


fig3

斜鏡の短径は、約60mm。


fig4

主鏡の厚さは約35mmでした。


fig5

さて、梱包です。用意した段ボール箱に主鏡は入りそうです。ただ、この写真で横方向は余裕が少ない点が心配です。


fig6

鏡面にはティシュペーパをのせて、その上から発砲シートで包んで一次保護としました。


fig7

主鏡を厚めのエアーパッキンで包み込み、箱との隙間にはスポンジをつめて保護。
箱と主鏡の隙間に副鏡を押し込むことはできたのですが、無理をして鏡面にもし傷でも付いたら元も子もありません。


fig8

無理をせず、主鏡だけで段ボール箱に封をしました。


fig9

別の箱を用意して、新聞紙を丸めて梱包材にし、主鏡を入れた段ボール箱をおさめ、この上に副鏡を載せることにします。


fig10

エアパッキンを敷いて、副鏡をティッシュペーパー、発砲シート、エアパッキンで3重にくるんだものを載せて動かないよう梱包テープで貼り付けました。


fig11

エアパッキンでくるみ、この上に新聞紙をつめて


fig12

完成です。
これだけ厳重に保護すればきっと大丈夫だと思います。

納期は3週間、仕上がりが楽しみです。



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