2026年6月号天文ガイド 読者の天体写真 最優秀作品賞~3回目

2026/5/2 掲載

天文ガイド2026年6月号で最優秀作品賞をいただきました

fig1

2025/11/21から年をまたいで1/24まで、計11夜にわたり撮影した「NGC1275とその周辺-ペルセウス座銀河団」が選ばれました。

おめでとー!! パチパチパチ

今回は前回から1年2ヶ月ぶり、3回目の受賞です。

これまでの受賞作を振り返ってみると、

そして今回、3回目は約2億4,000万光年の銀河団。

1回目の銀河団、2回目の深宇宙という2つの流れを引き継いだ受賞だなと、無理やり関連性を見出しました。


前回同様に、モノクロ冷却CMOSとカラー冷却CMOSによるL-C合成で仕上げた作品で、本手法について撮影~処理までのルーチンを安定して運用できるようになりました。
もともとはフィルタホイールやRGBフィルタの購入をしない“ケチケチ精神”から始めた手法ですが、運用してみると、1セット分のカメラ&フィルタで、ε-180EDとMT-200の2本を同時運用ができる効率的な体制になりました。
遠征できないタイミングや月あかりが気になる時に自宅前でIRパス+モノクロ撮影を行い、Lデータの露光時間を伸ばしていることが、うまく運用できているポイントの1つだと分析しています。
このやり方が安定してきたことで逆に純粋なLRGB撮影が気になり始めました。
1本の鏡筒だけで運用した場合、モノクロカメラだけでRGB情報も得る純粋なLRGBと比べて本当に効率的なのか!?、これが今いちばん気になっていることです。いずれRGBフィルタを入手して比較してみたいと思います。


fig2

さて、天ガの手記にも書きましたが、自分にとってこの趣味の大きなモチベーションのひとつは、仕上げた作品を眺めて満足する時間です。

今回の作品もそうですが気に入ったものが出来上がると、何度も・何度も自分の作品を眺めては、沸々とわいてくる満足感に浸ってしまいます。
この満足感はどこから来るのか。いったい何なのか。
優秀な秘書であるMy ChatGPTに聞いてみました。

■質問

「天体写真趣味における満足感について
自分で撮影して仕上げた作品は、出来栄えが良いと感じるものほど何度でも見たくなる満足感があります。ハッブル宇宙望遠鏡での素晴らしい画像や、同業の趣味の方の素晴らしい作品を見ても、すごいなとじっくり眺めてみることはあるのですが、自分の作品はより繰り返し見たくなる気持ちがあり、少し違った感情なのです。これが得られる要件って何なんでしょうか?」


やり取りした結果をまとめると次のようになりました。

1)「自分が作った」という所有感(エージェンシー)
作品は「見る」というより「思い出す」もの。 ”撮影時の空気”、”機材の工夫”、”処理の試行錯誤”
画像の裏にある【体験ログ】が価値を持ち、ただの画像にはならない。

2)労力と報酬のバランス(努力の正当化)
”遠征の設営・撤収”、”長時間露光”、”複雑な処理”
かけたコストが大きいほど、得られた画像は強い【報酬】になる。

3)判断の集積としての作品
他人の作品は完成された「答え」。自分の作品は意思決定の積み重ね。見るたびに自己対話が生まれる。

4)未完性(伸びしろ)
満足しているようで、どこか満足しきっていない。”S/N”、”星像”、”処理”、常に次の改善点が見える。だから繰り返し見返す。

5)自分だけの文脈(マイストーリー)
”光害地の自宅”、”限られた遠征機会”、さまざまな制約込みでの達成感は、他人の作品では得られない。

なるほど、やはり思った通りの結論ではありますが、「自分で新しい問題を作り続けている状態」こそがモチベーションの原動力なのだろうなと改めて感じました。
自分はまだ“問題を解く側”にいる、実はその状態にいられるように無意識に道を選択しているのかもしれない。この状態でいるうちは、きっと楽しく続けていける気がします。

さて、4回目はあるのでしょうか。
結果はともかく、この先も長く、じっくりと楽しんでいきたいと思います。


補足です。

GW連休ということもあって今月号の天文ガイドは、本日(2026/5/2(土))発売です。
今回も家族を巻き込んで無理やりお祝い会を行ったのですが、お祝いケーキと共に写したかったのは、自身の作品が掲載された”天文ガイド”です。
ただ、年間購読のFujisanからは雑誌は現時点で未着。しかたない、本屋で買おうと2軒回ってみたものの、どちらもまだ到着してなくて「店頭に並ぶのは明日です」という回答でした。

お祝い用のケーキはもう買っちゃったし…というわけでFujisanの電子書籍から自分の掲載ページを印刷してケーキと2ショットを撮りました。


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