NGC1275とその周辺-ペルセウス座銀河団

ペルセウス座/系外銀河

NGC1275
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写真データ

撮影日, 撮影時間, 月齢, 撮影地:

~QHY268M~
2025/11/21, 22h25m50s~  1.28@ 22:25,兵庫県姫路市-自宅(IR640:300sec×64)
2025/11/29, 19h15m55s~  9.14@19:15,兵庫県姫路市-自宅(IR640:300sec×97)
2025/12/19, 19h26m17s~ 29.15@19:26,兵庫県姫路市-自宅(IR640:300sec×52)
2025/12/28, 21h04m33s~  8.43@21:04,兵庫県姫路市-自宅(IR640:300sec×50)
2026/1/11,  20h51m39s~ 22.42@20:51,兵庫県姫路市-自宅(IR640:300sec×47)
2026/1/16,  23h23m54s~ 27.53@ 23:23,兵庫県姫路市-自宅(UV/IR-cut:300sec×7)
2026/1/17,  20h55m09s~ 28.42@ 20:55,岡山県備前市-八塔寺(UV/IR-cut:300sec×34,20sec×100)

~QHY268C~
2025/11/23,  0h13m57s~  2.35@ 0:13,岡山県備前市-八塔寺(UV/IR-cut:300sec×57)
2025/11/24,  0h02m26s~  3.34@ 0:02,岡山県備前市-八塔寺(UV/IR-cut:300sec×50)
2026/1/18,  20h18m36s~ 29.4@ 20:18,岡山県備前市-八塔寺(HEUIBⅡ:300sec×41,20sec×100)
2026/1/24,  21h48m15s~  5.71@ 21:48,岡山県備前市-八塔寺(HEUIBⅡ:300sec×29,20sec×50)

露出時間:

QHY268M IR640:300sec×310→合計:25h50m00s
QHY268M UVIRcut:300sec×41+20sec×100→合計:3h58m20s
QHY268C UVIRcut:300sec×107→合計:8h55m00s
QHY268C HEUIBⅡ:300sec×70+20sec×150→合計:6h40m00s
[総露出時間:45h23m20s](Mono:29h48m20s,Color:15h35m0s)

Mode, Gain, Offset(QHY268M,C):

HighGain, 60, 15(QHY268M, QHY268C同じ)

機材:

タカハシNJP(NS-5000)
タカハシMT-200(1,200mm F6),コマコレクタなし
QHYCCD QHY268M,バーダー UVIRcut or サイトロン IR640PRO,NINA使用(素子温度:-10℃)
QHYCCD QHY268C,バーダー UVIRcut or IDAS HEUIBⅡ,NINA使用(素子温度:-10℃)
オフアキシス+QHY5Ⅲ174M+PHD2

撮影地:

岡山県備前市吉永町(八塔寺), 兵庫県姫路市(自宅)

その他:

PixInsight,PhotoShop,BlurXTerminator,NoiseXTerminator, StarNet2

コメント:

ここがこんなに楽しい領域だったとは、実際に撮影してみるまで知りませんでした。

同時期に ステファンの五つ子 を撮影していたのですが、その対象が西に傾いた後の時間帯に、ちょうど良い高度で撮影できる対象はないかと探していました。加えて、MT-200に向いた銀河群がないか調べ、この領域に行き着きました。作例もそれほど多くなく、どのような姿が写るのか半ば興味本位で撮影を始めた対象です。
撮影は、自宅前では IR640フィルターを使ったLデータ を中心に、遠征時には カラーデータ を取得するという、最近自分の定番となっているスタイルで行いました。複数夜の撮影を積み重ね、11夜で総露光時間45時間以上 のデータを蓄積することができました。
画像の中央やや左に見える、青みのある構造と赤いフィラメントを伴った銀河が NGC 1275 です。
Wikipedia によると、この銀河は地球から約2億3700万光年離れた位置にあるセイファート銀河で、2つの銀河が関係する複雑な構造を持つとされています。
画像処理の途中で彩度をぐっと持ち上げてみると、この赤いフィラメント構造が浮かび上がってきました。最初はカラーノイズではないかと思いましたが、調べてみると実在する構造であることが分かりました。ナローバンドフィルターは使用していませんが、カラーカメラに HEUIBⅡ を使用した効果で、Hαの構造がうまく写り出てくれたのだと思います。

あまり作例の多くない領域でしたので、自分のデータを信じて画像処理を進めました。総露光時間を十分に確保できたおかげで、BXTのDeconvolution による解像度復元もよく効き、小さな銀河の構造も20cm鏡筒としては高いレベルまで表現できたのではないかと満足しています。
一方で苦労したのは、色彩強調によって生じる色ノイズでした。星にマスクをかけて星周辺に現れるノイズを丁寧に処理し、色彩豊かな表現になるよう調整しています。また、いつも通り星の芯がしっかり尖るよう注意しながら処理を行いました。一度仕上げてから何度も見直して手直しを重ね、ようやく十分満足できる仕上がりになりましたので、これで完成としたいと思います。
画像はAPS-Cの2,350mm相当の画角にクロップしています。


クロップ前のフル画角画像

NGC1275-full

f=1,200mm, APS-Cで撮影したフル画像です。
この画角もバランスがいいなと思いましたが、迫力重視でクロップ画像の方を採用することにしました。



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