マルカリアンチェーンとその周辺([系外銀河])

おとめ座
天文ガイド2020年7月号 最優秀作品

markarian

写真データ

撮影日,撮影時間,月齢: 2020/2/24, 01:35:10~, 0.04@01:35
2020/3/20, 22:29:09~, 25.91@22:29
露出時間: 120sec×150コマ [総露出時間:300min(5h)]
ISO感度: 1600
機材: タカハシEM200T2M
タカハシε180ED(500mm F2.8)
Canon EOS 6D(HKC,バーダー UV/IR-cut),BYE使用(素子温度:3クA訓3℃)
オフアキ+QHY5Ⅲ174M&PHD2
撮影地: 岡山県備前市吉永町(八塔寺)
その他: RStacker,CameraRaw,ステライメージ7,PhotoShopCS6,FlatAidePro,Topaz Denoise AI
コメント:

構図に悩みましたが、縦構図でマルカリアンチェーンから先にも円弧状に続く銀河の様子を捉えてみました。
色の乏しい領域でしたので、強い強調処理にも耐えるようしっかり露光を加えてみました。
画角が広すぎる心配をしていましたが、仕上がってみるとなかなかいい雰囲気で、宇宙の広がりと奥行が感じられる作品になったと思います。
PC画面でピクセル等倍で見てみるとまるで宇宙旅行をしているような楽しさを味わえました。

さて、この作品ですが、2020/7号の天文ガイドにて最優秀作品の評価をいただけました。
非常にうれしく、喜びもひとしおです・・・と手記に書かせてもらっています。
天文ガイドに2017年に初入選してから、ポツポツと入選をもらえるようになり、そうなると次は最優秀・・と欲が深まります。
星友の助言を得ながら、最優秀をと思って力を入れていたのはM81でした。その撮影の合間に撮影したのがこちらの対象になるわけですが、どうせ撮るならとこちらも手を抜かずしっかりと2夜かけて5hr露光をしておいたのが良かったです。
力を入れて撮影していたM81は残念ながら落選となりましたが、掲載していただいた手記の写真の片隅にこっそりと写してみましたよ(^^;

天ガに掲載していただいた手記ですが、私の原稿からいくつか書き換えられています。わかりやすくしようとのことで書き換えられたのだと感じましたが、気になった点が2つあるので、この場を借りて弁明(?)を
まず、冒頭、しっかりと誤字(月齢コンテスト)がありますが、私の原文では、「小学生の頃始めた天体写真、長年、入選はただの夢でした。」
もう一点、「私は天体写真撮影を科学的観測ととらえています」との記述、原文は「私は天体写真撮影を測定と捉え」で、科学的と言われるとちょっと重い印象です。

fig1

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