Arp188 おたまじゃくし銀河

りゅう座/系外銀河

Arp188
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写真データ

撮影日, 撮影時間, 月齢, 撮影地:

~QHY268M~
2025/3/9,   0h41m07s~  8.62@ 0:41,兵庫県姫路市-自宅(IR640:300sec×44)
2025/3/22, 23h16m30s~ 22.56@23:16,兵庫県姫路市-自宅(IR640:300sec×55)
2025/3/26, 22h49m07s~ 26.54@22:49,兵庫県姫路市-自宅(IR640:300sec×59)
2025/4/4,  21h30m29s~  6.06@21:03,兵庫県姫路市-自宅(IR640:300sec×79)
2025/4/25, 23h13m10s~ 27.14@23:13,兵庫県姫路市-自宅(IR640:300sec×57)
2025/4/26, 22h05m12s~ 28.09@ 22:05,岡山県備前市-八塔寺(UV/IR-cut:300sec×34)
2025/4/30, 23h14m31s~ 2.78@ 23:14,岡山県備前市-八塔寺(UV/IR-cut:300sec×20)
2025/5/2,  22h54m43s~ 4.77@ 22:54,岡山県備前市-八塔寺(UV/IR-cut:300sec×27)
2025/5/5,   1h52m42s~ 6.89@ 1:52,岡山県備前市-八塔寺(UV/IR-cut:300sec×23)

~QHY268C~
2025/2/25,  2h48m01s~ 26.22@ 2:48,岡山県備前市-八塔寺(UV/IR-cut:300sec×31)
2025/4/27,  2h42m37s~ 28.28@ 2:42,岡山県備前市-八塔寺(UV/IR-cut:300sec×16)
2025/5/1,   1h31m47s~  2.87@ 1:31,岡山県備前市-八塔寺(UV/IR-cut:300sec×24)
2025/5/3,   1h46m29s~  4.89@ 1:46,岡山県備前市-八塔寺(UV/IR-cut:300sec×24)
2025/5/4,  22h41m44s~  6.76@22:41,岡山県備前市-八塔寺(UV/IR-cut:300sec×30)

露出時間:

QHY268M IR640:300sec×294→合計:24h30m00s
QHY268M UVIRcut:600sec×104→合計:8h40m00s
QHY268C UVIRcut:300sec×125→合計:10h25m00s
[総露出時間:43h35m00s]

Mode, Gain, Offset(QHY268M,C):

HighGain, 60, 15(QHY268M, QHY268C同じ)

機材:

タカハシNJP(NS-5000)
タカハシMT-200(1,200mm F6),コマコレクタなし
QHYCCD QHY268M,バーダーOⅢ,NINA使用(素子温度:-10℃)
QHYCCD QHY268C,バーダーUVIRcut,NINA使用(素子温度:-10℃)
オフアキシス+QHY5Ⅲ174M+PHD2

撮影地:

岡山県備前市吉永町(八塔寺), 兵庫県姫路市(自宅)

その他:

PixInsight,PhotoShop,BlurXT,NoiseXT

コメント:

2024年の冬から2025年の春シーズンにかけて、Arpカタログの中から私の機材で対応できそうな対象を撮影していました。
Arp273~銀河のバラ散在銀河Arp1と相互作用銀河Arp285に続いて、今回のArp188が3作品目で最後です。いずれも視直径の小さい対象でしたので、ピクセルサイズの小ささを活かして3~4倍程度にクロップして仕上げています。今回は4,500mm(Aps-C)相当の画角にクロップしました。
この対象はAbell33と同時期に撮影していました。撮影を開始した2月下旬、この対象昇ってくる時刻が遅かったので夜半まではAbell33、夜半以降はArp188という形で途中で対象を切り替えるやり方で撮影しました。
同一夜に複数対象を撮影し、且つ各対象を複数夜にまただいで撮影する場合、フィルタ、カメラ、鏡筒の組合せが入り混じることにも注意して、必要なデータが抜けないようにする注意が必要です。また、フラットも各組合せ毎に都度撮影するのは効率が悪いため、複数夜用のフラットを使いまわしをしています。フラットの撮影漏れがないようにすることやカメラ、フィルタの取付再現性が大事ですね。ただ、ゴミの付着はコントロールが難しく、たまにゴミ跡残りがありますね。
対象についての情報です。
視直径は3.6'×0.8'、距離は約4億2,000万光年、視等級は14.6等、Wikipediaによると、尾の長さは約28万光年でいずれ失われると考えられているようです。尾の中には相互作用にともなって形成された若い星や星団があって、私の撮影でも若干青みがかった様子を見ることができました。

クロップ前のフル画角画像

Arp188-full

f=1,200mm, APS-Cで撮影したフル画像です。


撮影時の記録

2025/2/24~25

撮影開始した日、八塔寺で撮影しました。


この日の最低気温は-6℃でした。
過去と比べるとまだまだでしたが、このシーズンでは一番の冷え込みでした。


2025/3/8~9

自宅前でIR640での撮影です。
姫路の光害でS/Nの上がりは悪いです、夜が更けるにしたがって空が暗くなって星が増えていきました。


2025/3/22~23

この日も自宅前です。空が明るく時間のわりにS/N伸びません。ただお気楽睡眠撮影で楽ちんでした。


2025/4/4~5

この日は春霞の影響も重なったのか、撮りはじめた時は銀河がほとんど見えませんでした。


夜半超えて、ようやく空が良くなってきて、対象の銀河も見えるようになってきました。


2025/4/25~26

今回の対象で最後の自宅前撮影。
この日は金曜で遠征可能な金曜日でしたが、会社からの帰りが遅くなり体力的に不安があったので自宅前に甘んじました。
春でしたが、良い空の夜でした。


姫路でもそれなりに冷えました。ただ、私は布団でぬくぬく寝ていたのですが


2025/4/26~27

この日は途中でカメラを変更するため、めずらしく撮影地でフラット撮影しました。
晴れた闇夜にフラット撮るのはもったいないですが、しかたなくです。


2025/4/30~5/1

GW突入、この日は八塔寺の夜を独り占めできました。


2025/5/2~3

このGWは一日置きに晴れてくれて、強制的に連荘を抑制してくれたので体に優しく星を楽しめました。


2025/5/4~5

この対象の最終撮影日です。
GW最後の遠征で、同好会のメンバーが多数集まり盛り上がった夜でした。



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