2025/10/25購入
2026/1/10掲載
天体観測、特に天体写真撮影では、屋外で機材を長時間安定して動かすための電源が必須です。
1980年代、赤道儀は乾電池、カメラはメカニカル式で電池不要、他にはガイドアイピースの照明用ボタン電池くらいでした。1990年代に大学のサークルで鉛シールドバッテリーに出会い、その大容量且つコンパクトな電源に感動したのを覚えています。
2015年頃にデジタルで趣味復帰の際に、鉛シールドバッテリーで運用を開始して、カメラ、オートガイド、自動導入、ノートPC、冷却カメラと電源使用量が増える都度バッテリーを買い足して気づけば20Ahが6個も並ぶ状態で使い続けてきました。
バッテリー複数運用は、配線の取り回しが少ないこと、書いたし、更新時の費用が少額で済むことが利点でしたが、3~5年という寿命の短さとLiFePO4バッテリーが安くなってきたことを受けて、ようやく重い腰を上げて電源システムを更新することにしました。
更新において私が選んだ選択は、オールインワンのポータブル電源ではなく、素のバッテリー単体です。そのバッテリーを紹介します。
Bluetooth付きが欲しかったのですが、楽天で「Bluetoothなしの100Ah miniと20A充電器のセット」が安かったので購入しました。
楽天市場で47,678円、クーポンが2枚使えて7,177円引き(40,501円)という激安価格でした。
ただ、やはりBluetooth付きへの思いを立ちきれず、バッテリーのみを売却することを考えました。
ヤフーフリマに出品し、売上金として27,750円を回収でき、再び楽天で100Ah Bluetooth付きXtraminiを40,980円(クーポン4,098円利用で、36,882円)で購入しました。
結局のところ、充電器を12,751円、バッテリーを36,882円で購入できたことになります。
Bluetoothの機能について紹介します。
この画像はスマホのアプリからバッテリーの状態を表示したものです。
現在の電圧、電流、残量、あと推定残り使用時間が表示されます。撮影中にバッテリーが枯渇することは避けたいので、このように表示できるのは大変便利でおススメの機能です。
無線接続ですから、バッテリーから離れた場所であっても確認できるのも便利です。10mくらい離れても十分接続できます。
他に確認できるバッテリー情報として、現在のバッテリー温度、サイクル回数(一定量以上の充電を何回行ったか)も見ることができます。
バッテリー温度がわかるのもいいですね。
単なる電源ですから、+、-端子へ接続すれば使えます。ただ、より便利に楽しく使う私の工夫を以下の記事に解説しています。
鉛蓄電池しかなかった頃に比べて、ポータブル電源の選択肢が増えています。
そんな中で、なぜポータブル電源を使わずにこういった構成で使用しているのか、私のこだわりを説明します。
①値段
一番の理由は値段です。
製作した電源の容量は100Ah(1,380W)でヒータシステムまで入れて約66,000円になりました。同程度の容量のポータブル電源はJackeryの電源では1,000W品で119,800円、1,500Wで149,800円ですので、約5割費用が抑えられています。
| 項目 | 購入金額 |
|---|---|
| LiTimeバッテリー(12V 100Ah Bluetooth対応XtraMini | 36,882円 |
| LiTime充電器12V20A | 12,751円 |
| 端子台一式(電圧&残量計付き) | 7,556円 |
| 防炎&運搬バッグ(断熱材一式) | 7,093円 |
| ヒータ一式(別記事で掲載) | 1,999円 |
| 合計 | 66,281円 |
②自分の用途にあった作り込み
趣味において満足感は大切な要素だと思います。
私は工作が好きな性分で、用途にあった作り込みは大好きです。
ポータブル電源は全てが1つになっている便利さの裏側に、自分では使わないものや運用時に不必要なものがセットになっている点がネガティブ要素になります。
【充電器】
充電器はもちろん必要なのですが、そのタイミングは自宅です。内蔵された充電ユニットを遠征地まで持ち出すのがムダと感じてしまいます。
【インバータ】
私は12V電源に統一した運用体制にしているため、100V-ACは原則使用しません。ポータブル電源は100V-AC用のインバータが内蔵されているというのが私にとってはムダな点になります。
【結局端子が足りない】
ポータブル電源では12V(シガーソケット)、5V(USB)、100V-AC(コンセント)といった多彩な出力端子が準備されていますが、12V電源に統一した私の運用体制では結局端子が足りません。私は、DCジャック(φ5.5/Φ2.1)で電源を取り出すやり方に統一していています(パソコン用電源のみシガーソケット×2口)。DCジャックは撮影セット1セットに対し4口(赤道儀、カメラ、USBハブ電源、乾燥空気)で2セット運用の場合は8口使用します。
そのため、ポータブル電源を使っても、オリジナルの端子台を製作する必要があります。
【バッテリー劣化時のムダ】
バッテリーは消耗品です。LiFePO4は長寿命とはいえ、いずれは劣化します。その時に、ポータブル電源では充電器、インバータ、残量計などをセットで廃棄することになりますが、今回のようなバラバラの構成でシステムアップした場合、それらの要素は廃棄せず継続利用ができる利点があります。
趣味は自分のこだわりを発揮するのが一番楽しい。私のこだわりを発揮したのがこの電源というわけです。