2026/7/22製作
2026/8/16掲載
カメラの接続をEFマウントに統一しておくと、カメラの変更が容易になり使いやすい撮影システムになると感じています。
冷却CMOSカメラについて、QHYCCDからも純正のEFマウントが販売されているのですが、M54ねじ込み式で、EFマウントの位相(位置決めピン位相)を任意に調整することができません。それでは不便なので、オリジナル品を設計&製作することにしました。
CFW3Lの鏡筒側接続はM54またはM3×6の接続になっています。M54の接続ができるのでQHY258MやCで製作したEFマウントと同様の思想で実現できそうです。
ただ、光路長を確認すると先の製作品より2mm短くしてEFマウントを10mmにする必要があることがわかりました。カメラ側のプレートを2mm薄くする手も考えられましたが、検討した結果、10mmのEFマウントでも成り立つ見込みが得られました。
EFマウントの部品はこういったサードパーティから販売されている変換マウントを使用しています。
K&Fの変換マウントにはしっかりした部品が使われていて、こういった改造用途で使用するのにおススメです。私は、ヤフオクやメルカリなどで安く入手しています。
入手したK&Fの変換アダプタを分解しました。
使用する部品は写真に示す5種類です。
板バネも取り外した様子です。
この黒のリング部の取り合い形状をマネして、EFマウントを設計します。
位相決めのロックピンはこういった構造です。
バネは穴にはまっているだけで取り外せます。
製作してもらったEFマウントです。
厚さは10mmです。CFW3Lとの接続には、もう一点部品(製作品)を使います。
裏側の形状です。
ロックピンの長さの都合で、これ以上薄く設計するのは困難で限界設計でした。
CFW3Lとの接続に使用するもう1つの部品です。M54オスネジとテーパのリングです。
肉厚が薄めでも剛性をあげられるようアルミではなく真鍮で製作しました。真鍮のためアルマイト処理ができませんが、トビカブラッキーCで黒染めしています。
CFW3-Lにテーパリングを取り付けしました。
光路長の微調整は写真に示すシムリング(ミスミ)を使用します。
EFマウントを取り付けした様子です。
テーパリング外周にM3ネジ(クランピングスクリュー)×5本を使って固定します。写真に示すようにテーパリングは光路長が0mmになる設計でEFマウントの厚さ(とシム厚さ)のみで光路長が決まります。
鏡筒に取り付けしてみました。
設計通り、ばっちり取付できました。
カメラは取付していない状態ですが、光路長はこの写真に示すように素子位置と鏡筒側のEFマウント(オス)面が44mmになるようにしてあり、EOS一眼レフデジカメと同じ取り合いで取付できます。
アルミテープに艶消し黒があることを最近知りました。
ホームセンターで見かけたことはなく、ネット通販での入手です。このテープの用途は次の写真で説明します。
CFW3Lの鏡筒側取り合い部にあるM3ネジ穴からの迷光入射を防止するためこのように内側から艶消し黒のアルミテープを貼りつけしました。
カメラを取り付け、フィルタホイールを通して素子を覗いてみました。
フルサイズは大きいですね、ギリギリサイズという印象です。
組立た外観です。
とにかくでかくて重いです。EFマウント耐えられると思いますが、そのあたりの出来栄えはファーストライトまでお預けです。
防湿庫に入れてみました。これまでの棚高さではフィルタホイール部がおさまりませんが、幸いなことにこの状態でも防湿庫の扉を閉じられたので棚高さの変更不要でした。
製作した部品2点の図面を紹介します。
EFマウントの図面です。
テーパリングの図面です。
製作後に、カメラレンズでは電子接点の出っ張りが干渉して接続できないことがわかりました。
このEFマウントの光路長を薄くしつつ、テーパリングとの勘合を確保するため、EFマウント裏面とテーパリングの上面のクリアランスが2.7mmとなる設計にしてありますが、電子接点はEFマウント面から2.7mm以上でっぱっていることが原因です。
テーパレングの部品を作り直せば解消すると思いますが、カメラレンズを使用する予定はないので、このままで運用することにしました。