効率良くSN比を向上する撮影条件の選択に必要な、カメラの特性値計測結果を公開します。
これらは、私の所有するカメラでの実測結果です。メーカの公称値ではありません。
カメラ毎の個体差はあり得ますので、参考値としてご覧ください。
ISO1600付近の情報がわかりにくいため、横軸ISO設定のグラフも掲載しておきます。
ISO1600付近の情報がわかりにくいため、横軸ISO設定のグラフも掲載しておきます。
横軸をFULLWELL、縦軸を読み出しノイズにしたグラフに書き換えてみるとこのようになります。
FULLWELLに対して読み出しノイズは直線的に変化する特性でした。
このような特性であれば、適切な読み出しノイズとFULLWELLになるISOを選択する形になります。
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素子温度10℃の気温は記録しておらず不明だが、おそらく-3℃以下と推定される |
EOS 6Dと比べると読み出しノイズが少し高めです。ただ、ISO1600以上の高感度で読み出しノイズは2e-未満となり、QHY268M相当の低読み出しノイズになる抑制が得られました。 ただ、ISO感度設定を上げて、同一程度の読み出しノイズまで下げた時にFULLWELLはQHY268Mの1/10未満まで下がってしまいます。EOS 6Dと比べても約1/2程度と非常に低い値で、飽和に弱い特性と言えます。
FULLWELLと読み出しノイズの関係は直線的であるため、特にお勧めの設定はありません。
別途ご紹介予定のSN比を効率良く向上できる撮影条件を考慮してゲイン設定値を決めるのが良いと思います。
暗電流については、EOS6Dと大きく変わることはなく、比較的優秀と言えると思います。
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