チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星のダストトレイル(67P)

星ナビ2022年3月号に掲載

67P-2021/12/10-11

写真データ

撮影日,撮影時間,月齢,撮影地: 2021/12/11, 2:36:41〜, 6.5@5:30,八塔寺
露出時間: 120sec×60コマ
[総露出時間:2h00m00s]
ISO感度: 1600
機材: タカハシEM200T2M
タカハシε180ED(500mm F2.8)
Canon EOS 6D(HKC),バーダーUV/IR-cut,BYE使用(素子温度:5〜12℃)
タカハシFC-65(ガイド鏡)+QHY5LⅡM+PHD2
撮影地: 岡山県備前市吉永町(八塔寺)
その他: PixInsight,PhotoShop,FlatAidePro
コメント:

レナード彗星フィーバーの中、SNSでこの彗星のダストトレイルが写るという情報を眼にしました。
ダストトレイルというのは、流星の元となる砂のような粒が連なった構造で彗星の軌道に沿って存在すると言われています。そんなものが写るのかと半信半疑で画像処理をしてみたら、確かに彗星のダストやイオンのテイルとは違うもう一つの筋があらわれました。これは、彗星の進行方向にもつながっていて、ダストトレイルと思えます。
今回、67Pのダストトレイルは多くのアマチュア天文ファンが撮影に成功していますが、私も自身で撮影できて非常に興奮しました。

月刊星ナビ2022年3月号の星ナビギャラリーへの掲載

fig1

私は一対象を複数夜に渡ってじっくり撮影するスタイルなので、作品数が少なく、二誌ある天文誌の両方へ投稿できることは少ないです。今回、同じ機材での同時撮影やレナード彗星の撮影が多く、久しぶりに二誌同時投稿しました。

これまでに星ナビギャラリーへは、2017年11月号にアメリカでの皆既日食を初掲載してもらい、その後は2020年6月号にプレセぺ星団M44を、2021年8月号に散開星団のMel111を掲載してもらえておりました。
今回、こちらの作品は星ナビギャラリーのタイトル下のトップページへ掲載してもらえました。
星ナビギャラリーはコンテストという形態はとっていませんので、天文ガイドのように最優秀というのはありませんが、星ナビギャラリーのタイトル下は最優秀枠らしい(うわさ?)ので勝手に名誉な掲載と思って自己満足に浸りました(^^;A


fig2

同時投稿した、SIGMA 150mmレンズで撮影した同じ67Pが同月の天文ガイドのレナード彗星コーナーに掲載されたので、初の二誌同時掲載となったのも二重の喜びでした。

これら67Pの撮影は、明け方空最後のレナード彗星を撮影した日、待ち時間に撮影したものです。その時の様子はこちらの"レナード彗星(C/2021A1)"に記載しています。



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