PixInsightには追加機能を配布する仕組みとしてリポジトリーというものがあります。リポジトリーで追加した機能は、「自動アップデート」や「PIのメジャーアップデート時の機能保持」という状態になり大変便利です。
しかし、StarNet++Ver2(以降StarNet2)はこれまでリポジトリーに対応しておらず、PIがメジャーアップデートするたびに再インストールする必要がありました。
私はこれが面倒で、PIのバージョンは1.8.9-1で止めたままにしておりましたが、この度、OSをWindows11に上げたのを期にPIも最新の1.9.3にアップデートしました。
アップデート後、StarNet2のインストール方法を再度調べようとネットを検索してみたところ、StarNet2がリポジトリー対応したとの情報が見つかりました。
ここでは、そのやり方を紹介します。
StarNet2のリポジトリURLは、https://pixinsight.starnetastro.com/
なお、PIのバージョンは1.9.x以降が必要とのことです。
(公式サイト)
公式サイトにはカスタムtensorflowのリポジトリーも示されていますが、これはCPUサポート専用でGPUには対応していないとのことです。
GPUに対応したリポジトリーはPIForumに情報がありましたが、私は過去に手動で実施済だったこともあり、今回はtensorflowのリポジトリーはCPUサポート専用、GPU対応のどちらも入れず、tensorflow.dllをコピーする手動のやり方で実施しました。
手動のやり方は、こちらに記述してあります。
PIを起動して以下の手順を実施します。
PIを起動したら、メニューバーより「RESOURCES」→「Updates」→「Manage Repositories」をクリックします。
これで「Manage Update Repositories」ウィンドウが開きます。
表示された一覧の中にhttps://pixinsight.starnetastro.com/がないことを確認してから「Add」ボタンをクリックします。
(一覧の中に既にhttps://pixinsight.starnetastro.com/がある場合は、「3.Check for Updatesを実行する」へ飛んで下さい。)
「Add PixInsight Repository」ウィンドウが開くので、URL:欄に以下のように記述します。
https://pixinsight.starnetastro.com/
図のようにURLが追加されたのを確認してから、「OK」ボタンをクリックします。
PIのメニューバーより「RESOURCES」→「Updates」→「Check for Updates」をクリックします。
ダウンロードするリポジトリー情報がスキャンされた後、図のようにダウンロード対象に✓が入って表示されます。
(今回の場合は、StarNet V2.1.2に✓が入りました。)
もし、StarNet2がインストール済なら、「There are no updates currently available for your PixInsight installation.」というメッセージが表示されます。
インストール対象(今回はStarNet V2.1.2)に✓が入った状態で、「Apply」ボタンをクリックします。
パッケージのダウンロードが始まります。
終わるまで待ちます。
ダウンロードに成功したパッケージ数、失敗したパッケージ数が表示されます。
今回は、対象が1パッケージでしたので、1 successfulとなっており、正常にダウンロードされたことがわかります。
「OK」ボタンをクリックします。
PI画面の右上の×をクリックして、PIを終了します。
そうすると、左の画面が表示されますので、「Yes」ボタンをクリックします。
インストールが成功したことが表示されます。
「OK」ボタンをクリックして終了です。
インストールされた内容を確認したい場合は、「View update log」ボタンをクリックします。
ログを表示した場合は、このように表示されます。
以上で、StarNet2のインストールは終了です。
PIのメニューバーより「PROCESS」→「<All Processes>」にマウスカーソルを載せます。
この図のように「StarNet2」が表示されていることを確認します。
「StarNet2」をクリックして起動し、動作確認します。
動作確認の際には、タスクマネージャでCUDAプロセスが動いでいる事を確認しましょう。下記リンクを参照。
StarNet++の高速化(PixInsight向けの設定(BXT, NXT等)にも対応)