PixInsight
〜ベンチマーク計測〜

2024/4/14掲載

はじめに

PixInsightのベンチマークは、https://pixinsight.com/benchmark/に解説ががあるように、PIの使いやすさを示す尺度です。
PIをより快適に使うために、パソコンのハード更新や設定の更新をするのに役立つスクリプトです。

使い方

早速、使い方をご紹介します。

1.PIベンチマークスクリプトを起動

fig1

PIを起動し、メニューバーの①「SCRIPT」→②「Benchmarks」→③「PixInsight Benchmark」をクリックします。


fig2

ベンチマークスクリプトの解説画面が開きます。
④「Enter」をクリックします。


2.ベンチマークを起動

fig3

ベンチマークスクリプトの実行画面が開きます。
⑤「Run Benchmark」をクリックします。
これで、ベンチマークスクリプトが起動します。

ただし、以下の注意点があります。
  • 他のアプリケーションを閉じておく
    特に、OSや他のアプリのアップデートなどのバックグラウンド処理が実行されていないことを確認しておきましょう。
  • ベンチマークを実行後に、”パソコンには触らない”
    解説サイトでは「マウスカーソルも動かさないで」と書かれています。

fig4

ベンチマーク実行中は、進行中のバーが表示されます。
上記に注記したように、この間はマウスカーソルも動かさないよう、パソコンを触らずじっと待ちましょう。

処理が終わると結果(次項)が表示されますが、⑤「Run Benchmark」をもう一度クリックして、再度同じ処理を実行して下さい。
なんらかの影響で時折悪い結果となることがあり、複数回実行して最も良い値を読み取ることで、正しい結果を得るためです。私がやってみた印象としては、最低5回実行すれば大丈夫だと思いました。


3.ベンチマーク結果を確認

fig5

実行が終わると、このように画像と処理結果が表示されます。


fig6

処理結果のウィンドウには6項目が表示されます。
複数回実行すると、最も良い結果が一番上に表示されます。


a.#: ベンチマークを実行した順番です。この画像では5回の結果が表示されています。
b.Serial Number: 実行結果の個体識別番号です。実行の都度、生成される番号です。
c.Total: 総合の性能指標です。
大きいほどPIでの各種処理の実行が快適であることを示します。
d.CPU: CPUの性能指標です。
大きいほどc.の数値が大きくなります。
解説によると、CPUの性能だけでなく、バスやメモリの帯域、マザーボードやチップセットの機能なども影響するようです。
e.Swap: swapの性能指標です。
大きいほどc.の数値が大きくなります。
swapとは、処理過程で一時的に記憶しておく情報を保存しておく機能で、その保存/読み出しの転送速度の性能を示すものです。
f.Transfer MiB/s: これについては、解説が見当たりませんでしたが、実行結果から推測するとSwapの転送速度を示すのではないかと思います。

c.〜f.が使用しているパソコンでのPIの処理実行の快適性を示す値になります。
ただし、パソコンのハードウエアの性能に依存する部分については、簡単にグレードアップとはいきませんが、e.(f.も同じ意味)については、PIの設定で向上できる可能性があります。 その方法については、 PixInsight〜快適性向上のためのSwap設定〜で解説しております。

4.ベンチマーク結果を保存

fig6

Swapについて、PIの設定で向上できる可能性がありますので、その確認のために結果を保存しておくと便利です。
⑥「Report」をクリックします。


fig8

⑦「Save」をクリックします。
保存先を選択するダイアログが開きますので、任意の保存先を選択して、任意の名前を付けて保存して下さい。



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