CANON PRO-10Sは10色の顔料インクを搭載したA3ノビ対応のプリンタです。
天体写真を綺麗にプリントしたくて買いました。黒の締まりが良く色の解像感も良い。なにより顔料インクは印刷した瞬間の色が時間と共に変化することはなくディスプレイと色合わせしておけば安心してプリントできるのがいいですね。
とてもお気に入りなのですが、昨年からトラブル続きで、今回、三回目の修理を行いました。
一回目は2023/7にプリントヘッドと給紙機構と廃インクパッド交換、二回目が2024/6にプリントヘッドと給紙機構交換、この度三回目が2024/9にプリントヘッドと給紙機構交換です。「二度あることは三度ある」ことわざ通りです。
【2025/1/27追記】
保証期限の2024/12/29までに異常が出ることもなく、現時点でも異常なく動作しています。
おかしい時は修理後早いタイミングでインク詰まりが出てノズルクリーニングが必要になりますが、問題ない今回は一度もクリーニングが必要になっていません。部品の良し悪しがある印象です。
購入したのは8年前でした。
届いてみると箱に打痕があり、どうしようか悩みましたが後悔しないよう宅配業者に依頼して新品交換してもらいました。
給紙に失敗するなど小さなトラブルは時々発生していたのですが、購入後7年経過した2023年に修理が必要なトラブルに遭遇しました。
シアンのインクが出なくなるというトラブルです。
これまでインクが出なくなることがあってもヘッドクリーニングをしたら出るようになっていたのですが、この時はヘッドクリーニングを2回やっても回復せず、さらに強力クリーニングを1回やってもダメでした。
説明書に従って電源コードを抜き、24時間放置の後に再度試してみましたがダメでした。そこで修理依頼することを決めました。
修理はCANONの「らくらく修理便」を利用しました。
このサービスはネットまたは電話で申込すれば宅配業者(うちはクロネコヤマトでした)が自宅まで引き取りに来てくれて、修理が終わったら再び宅配業者が届けてくれるのでほんとに「らくらく」です。
ただ修理料金はちょっと高くCANON PRO-10Sは合計で23,100円、固定料金です。
修理後の動作確認でいきなり写真用紙に印刷してみました。
修理前はL版用紙では、ほぼ100%給紙ミスをしていましたが、さすが修理直後だけあって一発で給紙に成功しました。
また、修理前はマゼンタに転んでいた色合いがしっかりシアンが効いた良い仕上がりに戻りました。
こちらが修理明細です。
修理は固定料金なので少しでも多くの不調箇所を治してもらおうと欲張りました。
修理依頼するきっかけになったインク詰まりは「プリントヘッド」を交換、給紙ミスもきちんと確認されたようで「後給紙部」を交換してもらえました。ただ欲張ってお願いした廃インクパッド交換については交換不要との連絡があり、無償修理はダメでした。部品代を負担すれば交換してもらえるとのことでしたのでこの際だからとお願いしました。
そのため修理費用は廃インクパッド分が加算されて27,423円になりました。
それなりにお金はかかりましたが、これで新品同様にもどったと満足していたのですが次の事件が起こります。
費用はかかったもののこれでしばらくは安心して使えると信じていたのですが、2024/5/26、久しぶりに天体写真を仕上げたので天文ガイドへ応募しようとプリンタを立ち上げてみると、今度はマゼンタが出ません。
1回目のヘッドクリーニングでダメ、2回目もダメ、これはやばいパターン…、3回目は強力ヘッドクリーニングをしましたがそれでもダメでした。
あ~、また~(T_T)
修理してから1年経っていないのに、またヘッド詰まりになるとは思ってもみませんでした。
2023/7に修理後一度印刷したっきり使っていなかったです。同一箇所の故障は3ヶ月保証なのでもっと早く確認すればよかった。かなりショックです。
修理してもまたすぐ壊れる不安を持ちつつ、もう一度、修理をお願いしました。
二回目の修理明細です。
修理内容はプリントヘッド交換、後給紙部交換でした。
なお、月に一回程度は印刷するようにとのアドバイスをもらい、再びインク詰まりを起こさないようこれを守って運用することを心に硬く誓いました。
さて、6/20修理から帰ってきて以降、7月、8月と毎月「ノズルチェックパターン印刷」を実施していました。
実は予兆であったのかもしれませんが、7月も8月も初回のノズルチェックパターン印刷では、PC~PMのグループのどれかの色が出ませんでした。ただ、ノズルクリーニングをすればなおっていました。
9/13の動作確認では、1回目、2回目のヘッドクリーニングでダメ、強力ヘッドクリーニングでもY,M,Rのインクが出ませんでした。
今回は、一回目修理時の反省を活かして、修理保証期限(9/22)前に動作確認できたのが良かったです。
3回目の修理から帰ってきました。
このプリンタはとにかく重いので、ここから2階へもって上がり再設置する作業が一苦労です。
箱を開けるとこのように入っています。中に入っている段ボールに持ち手となる穴が4箇所開けられているのでそのうち2つに手を入れて持ち上げますが、1人で取り出すのは困難で補助者に箱を押えておいてもらうのが良いです。
出てきました。
あとは干渉材のエアキャップを取り外して元の場所へ設置するだけです。
設置完了しました。
電源を入れてみると、いつもの儀式「インク交換」アラームが出ましたので、対象インク(PBBK)を交換します。
インク交換時の便利技(と自分で思っている)「インクの空き箱で前蓋を支える」を使って、インク交換完了しました。
ノズルチェックパターン印刷の結果は、全色きちんと出ていて問題なしでした。
今回の修理保証期限は、2024/12/29まです。さて、どうなることか