第26回 デジタル天体写真の集い「CANP 2024」へのお誘い

2024/2/26 掲載
2024/5/3 更新(懇親会情報を追加)
CANP2024は西明石天文同好会の有志が運営をサポートしています。
気になる見どころを実行委員長の目線で紹介します。

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CANP2024のテーマと魅力

私の考えるCANPの楽しみは、①撮影や画像処理手法など天体写真に関する講演、②企業を含む参加者による天体写真に関連した展示と情報発信、③同じ趣味を楽しむ参加者同士の交流です。 それら、①、②、③を通じて、天体写真趣味の楽しみをより濃厚なものにしたいなと思ってもらえた方におススメのイベントがCANP2024です。
今回は、遠方の方には申し訳ないですが、リアルな繋がりを重視して会場のみの開催としました。

今回のテーマは、 「天体写真マイスタイル 〜私のこだわり〜」です。

天体写真は、ひとりでも十分に楽しめるものですが、それぞれの楽しみ方、こだわりがあるのではないでしょうか?
CANP2024では、 天体写真活動で活躍中のベテランの方々話題の若手の方々若返りを支える天文系のサークルの大学生の方々この趣味界を支える企業の方々 から、それぞれの こだわりを意識したご講演 をしていただけることになりました。講演数は14件! また 天文ファンなら必ず気になる 機材やソフトなど趣味の充実に欠かせない天文趣味関連製品について、8社の企業から展示してもらえることになりました。
若手からベテランの方まで、天体写真を楽しむ多くの方々が楽しんでいただけるCANPを目指して、講演と展示をお願いしました。
同じ趣味を持つ仲間のこだわりを知り、今後の天文趣味ライフをさらに充実させませんか?

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開催地は、世界遺産「姫路城」の街、姫路市、新幹線が停車する姫路駅改札を出てわずか徒歩10分強(実測:ゆっくり目で13分40秒)の好立地な会場をおさえました。
是非、この機会にCANP2024 in姫路へご参加下さい。

目次

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以降、長文です。
上から順に読んでいただきたいところですが、お急ぎの方には、目次より気になる箇所へジャンプして、ご希望の情報をご覧いただけるようにしました。


  1. 概要情報
  2. 詳細情報
  3. その他情報

開催概要(日程、会場、参加費など)と申込方法

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〜講演会・企業展示〜
日程: 1日目…2024年6月29日(土)11:00 開場(企業展示見学可)/12:00 開会〜19:20
2日目…2024年6月30日(日)8:35〜13:10(以降、企業展示・PR講演〜14:35)
 ☆1日目夜は、懇親会を行ないます
 ☆2日目CANP終了後、展示企業のPR講演を行ないます
会場: アクリエひめじ(JR姫路駅より徒歩10分強(実測:ゆっくり目で13分40秒)
アクセスマップ(外部サイト:Googleマップへ))
参加費: 2,500円
 ☆1日のみ参加でも料金は同じ
〜懇親会〜
会場: MeatHolic姫路店(貸切)
会費: 5,000円
詳細: 懇親会の会場など詳細情報をご紹介します。、
〜参加申込について〜
以下リンク先の内容を了解の上、同ページの参加申込ページ(Google Form)リンクより申込して下さい。
CANP2024ホームページ(外部サイト:CANページへ)

CANP2024のプログラム(講演一覧、企業展示時間など)

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1日目 2024年6月29日(土)
開場&受付開始11:00
─── 企業展示見学 ① ───:1時間〜12:00
CANP2024開会12:00
講演1
「惑星写真の応用としてのDSO撮影」
12:10〜12:50
渡辺 真一さん
講演2
「光害地で銀河を撮る〜IR/B撮影の試み」
12:55〜13:35
岩片かおりさん
─── 企業展示見学 ② ───:25分13:35〜14:00
講演3
「私の星景写真スタイル 〜My Story〜」
14:00〜14:40
森 幸絵さん
講演4
「神戸大学天文研究会における天体写真撮影活動について」
14:45〜15:10
神戸大学 天文研究会 末田 空良さん
講演5
「フリーソフトの活用 〜様々なストレッチ方法とその特性〜」
15:15〜15:40
名古屋大学 天体研究会 川添 陸さん
─── 企業展示見学 ③ ───:25分15:40〜16:05
講演6
「楽しい天体写真バトル!ベテランのおじさま方と戦う方法」
16:05〜16:45
松本 典子さん
講演7
「学生→社会人生活における天体写真という趣味と周りの動向」
16:50〜17:30
打海 将平さん
─── 企業展示見学 ④ ───:25分17:30〜17:55
講演8
「星ナビギャラリー選考のこだわり」
17:55〜18:35
株式会社アストロアーツ 月刊星ナビ編集部 川口 雅也さん
講演9
「天体写真のスタイルの変遷と今/ガチとゆるの狭間で」
18:40〜19:20
天文リフレクションズ 山口 千宗さん
─── 懇親会 ───19:45〜

2日目 2024年6月30日(日)
─── 集合写真撮影 ───8:35〜
講演10
「長時間露出沼の世界」
9:00〜9:40
森本 岳男さん
講演11
「新しいダブルスタック法によるHα太陽撮影」
9:45〜10:25
塩田和生さん
講演12
「ステラシリーズのこだわりと今後の展開」
10:30〜11:10
株式会社アストロアーツ 上山治貴さん
─── 企業展示見学 ⑤ ───:25分11:10〜11:35
講演13
「リコーにおける天体映像新規事業の取り組みについて」
11:35〜12:15
株式会社リコー 武田 謙郎さん
講演14
「海外リモート大型望遠鏡での天体撮像」
12:20〜13:00
上坂 浩光さん, 蒔田 剛さん, 岡野 邦彦さん
CANP2024閉会〜13:10

2日目 2024年6月30日(日)【自由参加】企業PR講演&展示
企業PR講演1※1
「スマート望遠鏡「SeestarS50」ってこんなに楽しい!」
13:20〜13:35
ネイチャーショップKYOEI 村上将之さん
企業PR講演2※1
「ビクセン製品、セレストロン社製品のご紹介」
13:40〜14:05
ビクセン 加島信次さん、渡並秀一さん
※1.企業講演の時間は会議室内で軽食可です。
─── 企業展示見学 ⑥ ───13:10〜14:35
※2
※2.CANP2024閉会後より、展示見学可能です。

講演者のプロフィールと講演の概要

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 渡辺 真一さん (経歴 天体観測:1965年(小4)〜、天体写真:1967年(小6)〜)
《はじめたきっかけ》
小学校の担任の先生の影響+野尻抱影の著書の影響
《好きな天体写真ジャンル》
月・惑星・太陽系小天体(準惑星・小惑星・彗星・衛星)惑星状星雲など高輝度で小さいDSO
《私のこだわり/所属団体など》
自分は天体写真家ではない。あくまで写真は観測の手段と思っています。
特に月(の拡大撮影)は対象となる地形が無限にあり、さらにその見え方にも無数のバリエーションがあるので、一生のテーマとして撮り続けようと思います。

「惑星写真の応用としてのDSO撮影」6月29日(土)12:10〜 講演:30分・質疑:10分
私は、光害地でしかも主砲がF11のシュミカセですので、普段は月惑星を中心に観測しています。惑星表面を撮影する時は、高拡大率+高速シャッター+高ゲインでの動画撮影と、スタック・ウェーブレット・デローテーション処理といったプロセスを日常的に使っていますが、これが惑星状星雲や一部の明るい系外星雲の核などの観測に流用できると考え、10年ほどの間試行錯誤してきました。 当日は、長時間露光ではわからない惑星状星雲の詳細や銀河核付近の恒星雲など、アマチュアの機材で捕まえることのできる面白い対象がまだまだたくさん潜んでいるということを含めてご紹介できたらと思っています。


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 岩片 かおりさん (経歴 天体写真:2002年頃〜)
《はじめたきっかけ》
元々はドブソニアン観望派でした。天文再開時にNinja320を買う予定でしたが自宅の空の明るさで断念し、代わりに「光害地でも淡い天体が見えるから」という理由で冷却CCDカメラを買いました。
《好きな天体写真ジャンル》
系外銀河
《私のこだわり/所属団体など》
理数系が大の苦手の無職主婦です。運転も苦手なため、自宅での撮影を長年続けております。個性豊かな姿を見せてくれる銀河が好きで、20年余り、ほぼ銀河だけを撮っています。
みずがき天文愛好会会員

「光害地で銀河を撮る〜IR/B撮影の試み」6月29日(土)12:55〜 講演:30分, 質疑:10分
光害のある自宅からの撮影は、カラーの圧倒的なSNR不足が悩みでした。その対策として、今までRやGを撮影していた時間を全てB撮影に充て、L画像として撮影するIRデータの一部もカラーと兼用するというIR/Bカラー撮影を試しています。撮影方法や画像処理の概要と、私の画像でLRGB合成画像との比較などもお見せしたいと思います。


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 森 幸絵さん (経歴 星景写真:2007年頃〜(フィルム時代から))
《はじめたきっかけ》
山岳写真の一環としてスタートレイルの写真を撮り始めたことがきっかけです。また、最近のデジタルカメラの進化により、星を点像で捉えることが可能になったことからここ数年、さらに星景写真に夢中になり始めました。
《好きな天体写真ジャンル》
星景写真
《私のこだわり/所属団体など》
撮影時はどんなときでも星空を楽しんでいます。
日本山岳写真協会、猫のいる星空☆カフェ

「私の星景写真スタイル 〜My Story〜」6月29日(土)14:00〜 講演:30分・質疑:10分
私の写真歴は、星景写真よりも山岳写真の方がずっと長く、山岳写真メインで撮影を続けてきました。天体写真の専門知識には乏しいので、画像処理といった技術的な内容で皆様の参考になるようなお話はできませんが、山岳写真をベースとして日ごろどのような視点で、どのように星景写真の撮影に取り組んでいるか、自分自身が大切にしている点も含めて紹介させていただければと思います。 特に、星景写真をこれから始めようと思っている方の参考に少しでもなれば幸いです。


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 神戸大学 天文研究会 末田 空良さん
《サークル人数》
64名
《天体写真をする人数》
10名程度
《サークルの特徴》
サークルのメンバーのほとんど全員が、自分達だけで望遠鏡の組み立てから観測まで行えるように活動しています。

「神戸大学天文研究会における天体写真撮影活動について」6月29日(土)14:45〜 講演:15分・質疑:10分
私たち神戸大学天文研究会では、天体活動やプラネタリウム投影など、様々な活動をしています。それらの中で、普段の天体写真撮影活動の内容や、活動していく上での課題、そしてそれらを解決する工夫について紹介させていただきます。


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 名古屋大学 天体研究会 川添 陸さん
《サークル人数》
30名程度
《天体写真をする人数》
4名程度
《サークルの特徴》
天体撮影をしているのは一部の人で、双眼鏡や望遠鏡で星を見るだけの人が多いです。

「フリーソフトの活用 〜様々なストレッチ方法とその特性〜」6月29日(土)15:15〜 講演:15分,質疑:10分
大学で天文部に入り、天文の世界のとりこになってしまった大学生です。天体写真の画像処理はSirilやGIMPなどのフリーソフトを駆使して行っております。フリーソフトやその活用方法をご紹介しながら私なりの画像処理方法をお伝えします。特にリニア画像をノンリニア画像に変換する各種ストレッチをその特性や実例を交えながらご紹介します。天体撮影をはじめて約3年の初心者ですので、講演させていただきながら皆様と議論を深めていければと思います。


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 松本 典子さん (経歴 天文趣味:2001年頃(小3)〜、天体写真:2022年〜)
《はじめたきっかけ》
天文趣味:2001年のしし座流星雨(当時小3) 天体写真趣味:29歳の春、ふと「20代のうちに年齢の掲載される天文ガイドで入選したい」と思い立ったことです。
《好きな天体写真ジャンル》
DSOが好きです。ナローバンド(SAO)撮影もします。また、モザイク合成で撮影するのも好きです。
《私のこだわり/所属団体など》
関東在住。撮影では茨城・福島南部・千葉あたりによく出現します。遠征大好きで、仮眠をとらず一晩中車の外で星を眺めながら撮影しています。でもたまに銀マットの上で寝落ちしてしまいます。 短焦点〜長焦点まで幅広く、冷却CMOSカメラで撮影を楽しんでいます。
東葛星見隊 / JAL に所属。メンバーからは、恐ろしく執念深く徹底的に天体写真にのめり込んでいると言われます・・・

「楽しい天体写真バトル!ベテランのおじさま方と戦う方法」6月29日(土)16:05〜 講演:30分,質疑:10分
天体写真趣味を始めて2年ほどになります。そんなまだ経験の浅い私をこのような場にお呼びいただき、大変ありがたく思います。講演では、この濃密な2年間で私がどのように天体写真趣味を生活リズムに組み込んできたかをご紹介しながら、「若いビギナーこそ暗い夜空で良質な元画像を得るべき」と考えるようになった理由を述べたいと思います。またこの2年間を通して、なんとなくではありますが見えてきた私の画像処理プロセスを詳しくご紹介します。


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 打海 将平さん (経歴 天体観測:2014年頃〜)
《はじめたきっかけ》
物心ついたときから宇宙(写真より天文学)が好きでした(しし座流星群の影響?)。
《好きな天体写真ジャンル》
ハート星雲、タイムラプス
《私のこだわり/所属団体など》
八塔寺星を観る会、猪名川天文台運営委員会

「学生→社会人生活における天体写真という趣味と周りの動向」6月29日(土)16:50〜 講演:30分,質疑:10分
若手社会人として、現代の働き方改革が天体写真の趣味の活動に及ぼした影響と、学生から社会人にライフステージが変わったことでの趣味仲間の変化について紹介します。


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 株式会社アストロアーツ 星ナビ編集部 川口 雅也さん
《事業内容》
「ステラナビゲータ」や「ステライメージ」などの天文関連ソフト、「星ナビ」の発行など、幅広い天文関連ソフト・コンテンツを手掛けることで、天文ファンから天文学者までを支える会社です。

「星ナビギャラリー選考のこだわり」6月29日(土)17:55〜 講演:30分,質疑:10分
アストロアーツが編集発行する天文雑誌「星ナビ」は、天文に興味を持ち始めたビギナーからガチなマニアまで幅広い層の方に楽しんでもらえるよう多彩な記事を展開しています。読者の皆さんの天体写真を紹介している「星ナビギャラリー」も、星雲星団直焦点から星景写真、月惑星のクローズアップ、アート的手法を盛り込んだ作品まで幅広いジャンルの作品を掲載しています。「星ナビギャラリー」はあえてコンテスト形式を採らないことで、作品の優秀さだけでなく先進の手法やオリジナリティにも着目して掲載作を(悩みながら)選んでいます。講演ではその選考過程とこだわりを紹介します。


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 天文リフレクションズ 編集長 山口 千宗さん
《事業内容》
天文趣味の楽しさ・面白さを、広く深く多くの人に伝えることをミッションに、日々情報発信を行っています。特に「趣味の多様性とこだわりの深さ」を大事にしたいと考えています。

「天体写真のスタイルの変遷と今/ガチとゆるの狭間で」6月29日(土)18:40〜 講演:30分,質疑:10分
人生で大切なことをすべて天体写真から学んだ天リフ編集長が、愛とリスペクトとシャレで語る、素晴らしきこの天体写真の世界!


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 森本 岳男さん (経歴 1980年頃〜)
《はじめたきっかけ》
小学生の時に読んだ、科学雑誌の記事から
《好きな天体写真ジャンル》
超新星残骸、大きめの惑星状星雲、特徴的な形の系外銀河
《私のこだわり/所属団体など》
あまり人に知られておらず、それでいて面白い形状をした星雲に惹かれることが多く、挑戦を続けています。

「長時間露出沼の世界」6月30日(日)9:00〜 講演:30分・質疑:10分
DSOの撮影方法にもいろいろありますが、やはり長時間露出でないと出会えない世界があります。 ここでは、自分が自宅環境によりナローバンド撮影を始めて長時間露出の沼に足を突っ込んだ経緯から、どのように撮影・画像処理を行っているかご紹介させていただきます。 ただし、技術的な観点ではあまり語れることは多くないので(隠すわけじゃありません!)、気楽なお話としてお聞きいただければと思います。


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 塩田 和生さん (経歴 天体観測:1962年(中1)〜)
《はじめたきっかけ》
小学生高学年のころから理科が好きになり、「子供の科学」を毎月読んでいましたが、米ソの月を目指す競争やパロマー山天文台で撮られた星雲の写真を見て、宇宙への関心を持つようになったと記憶しています。
《好きな天体写真ジャンル》
日食、太陽、月
《私のこだわり/所属団体など》
10年ぐらい前までは星雲星団写真にも取り組み入笠山に通った時期もありましたが、高齢者になってからは観測対象を太陽に絞っています。天体写真の画像処理は皆既日食で見たコロナを再現するために1970年代から取り組んでいて、美しい天体写真を目指すための切り口として、人間の眼の特性と写真システムで再現可能な画質との関係を大事にしています。
日食画像研究会、平塚博物館太陽分科会、入笠山観測所。

「新しいダブルスタック法によるHα太陽撮影」6月30日(日)9:45〜 講演:30分,質疑:10分
Hα太陽望遠鏡が普及してきたことで、アマチュアの太陽観測対象は光球上の黒点だけでなく、もっと多彩で変化が速い彩層の構造(プロミネンス、ダークフィラメント、プラージュ、フレアなど)にまで広がってきました。ただ、太陽望遠鏡はフィルター方式の差や個体差が大きく、その特性と原理をある程度理解して使わないと期待したような模様が見えません。そのような中で彩層の模様の見え方が格段に良くなると太陽観測仲間の間で最近注目されている佃式ダブルスタック方式について、その原理と私の撮影事例を紹介したいと思います。


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 株式会社アストロアーツ 上山 治貴さん
《事業内容》
「ステラナビゲータ」や「ステライメージ」などの天文関連ソフト、「星ナビ」の発行など、幅広い天文関連ソフト・コンテンツを手掛けることで、天文ファンから天文学者までを支える会社です。

「ステラシリーズのこだわりと今後の展開」6月30日(日)10:30〜 講演:30分,質疑:10分
アストロアーツではステラナビータ、ステライメージ、ステラショットなどの天文ソフトウェアを幅広く手がけています。天文ファンスピリッツを大切にし、使いやすく、楽しいものを目指して開発しています。アストロアーツの「こだわり」は、ユーザーの立場に立ってソフトウェアを開発することにあります。また、ソフトウェアだけでなく、天文情報なども含めて、総合的に「空の星」を楽しむための環境を提供していきます。昨今の天文趣味を取り巻くさまざまな変化を交えながら、こうしたこだわりや今後の展開についてご紹介させていただきます。


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 株式会社リコー 未来デザインセンター TRIBUS推進室 武田 謙郎さん
《事業内容》
オフィス向け複合機・プリンターなどの画像機器および消耗品の販売をはじめ、お客様のワークフロー全体の変革や働き方改革を支援するIT関連ソューション、さまざまな経営課題や生産性向上をデジタルで解決するサービスを提供する。

「リコーにおける天体映像新規事業の取り組みについて」6月30日(日)11:35〜 講演:30分,質疑:10分
リコーは2036年ビジョンとして「“はたらく”に歓びを」を掲げ、「人はより創造的な仕事をするべきだ」と考えています。 複写機でドキュメントを、カメラなどにより空間をキャプチャーしてきました。あらゆる情報を“キャプチャーする”ということにこだわりを持っています。 今後、宇宙という領域に人類が進出する時代が来ます。その時に宇宙の情報をキャプチャーし、人の創造的な仕事に貢献すること、それが我々の新規事業プロジェクトです。 その取り組みに際して、“究極に美しい宇宙”を天体写真としてキャプチャーしている個人天文家のみなさんに習っていきたいと考え、天体撮影を中心に検討してきた活動についてご紹介いたします。


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 上坂 浩光さん (経歴 1969年(小4)〜)
《はじめたきっかけ》
アポロと火星大接近です。
《好きな天体写真ジャンル》
星雲、星団です。
《私のこだわり/所属団体など》
那須に天文台を作り、リモート撮影をしてきましたが、日本のシーイングに限界を感じていました。
今回海外でのリモート撮影を経験し、そのあまりの写りの良さに驚いているところです。国内は眼視か観測目的に絞ろうかと考え始めています。
 蒔田 剛さん (経歴 1966年〜)
《はじめたきっかけ》
小学2年生のころ、デパートの眼鏡コーナーにビクセンの望遠鏡が陳列されていたのを見てハマりました。
《好きな天体写真ジャンル》
長焦点か、星野写真。
《私のこだわり/所属団体など》
天体には幅広いサイエンス分野から芸術まで、数多くの要素が含まれているので止められないのだ思います。F15の屈折望遠鏡のフォルムを眺めているだけで幸せな気持ちになれるのは私だけではないはず。
 岡野 邦彦さん (経歴 天体写真:1969年(中3)〜)
《はじめたきっかけ》
小学4年生のころ、天文図鑑を見たのがきっかけです。
《好きな天体写真ジャンル》
長焦点による強拡大撮像。
《私のこだわり/所属団体など》
ずっと東京自宅の望遠鏡で撮ってきましたが、いまは世界で撮れるようになりました。旅行で写真を撮るように、天体を訪れた記念写真として撮像するという意識は、今も同じです。

「海外リモート大型望遠鏡での天体撮像」6月30日(日)12:20〜 講演(3名合同):30分,質疑:10分
オーストラリア、チリ、米国、スペインなど海外に設置された大口径リモート望遠鏡にオンライン接続して天体撮像をしています。事前に時間帯を予約し、自身で決めた計画に沿って撮像します。対象ごとの望遠鏡の選択、露出やフィルタなどの決定、赤道儀の反転有無、月の位置など、現地での撮像と同じように気を使いながら撮る必要があります。講演では、使用した感想や苦労談を交えながら、リモートのメリットを活かした撮像結果をご紹介します。


展示企業と展示概要

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fig3
西日本に店舗や拠点を置かれている企業と国内の望遠鏡メーカを中心に展示をお願いしました。
展示企業とその展示内容を簡単にご紹介します。
なお、《実行委員長からのご紹介》欄は、実行委員長の目線での記述です。

〜販売店・代理店〜
 国際光器 (所在地:京都府) ホームページ(外部サイト)
《実行委員長からのご紹介》
海外メーカーの天文機材を得意とされており、他では手に入り難い製品も取り扱っておられます。特に冷却CCDカメラを得意とされていて、ATIK、SBIGの日本正規輸入代理店です。サポートも手厚く、バーダーのフィルタについて問合せをした際にはとても分かりやすく説明していただけ、頼もしいお店と感じました。

《展示の概要》
バーダー社製干渉フィルターを展示します。
バーダー社フィルターでは2022年よりコーティングに「CMOS−OPT」という新技術が採用され、従来のCCDセンサーへの適合はもちろん、CMOSセンサーに対してゴーストの軽減など高い適合性を持つよう工夫がされています。 また一般的な天体撮影用の他にもの、様々な半値幅のナローバンドや測光用、太陽撮影用など幅広い目的のためのフィルターがラインナップされています。 今回はその一部を展示させていただきますが、その他もし気になるフィルターや用途に関してご相談がございましたら、是非現地ブースでお気軽にお声がけください。 よろしくお願いいたします。

 天文ハウス TOMITA (所在地:福岡県) ホームページ(外部サイト)
《実行委員長からのご紹介》
天体望遠鏡や関連機器について、国内外のあらゆるメーカーを取り扱っておられ手に入らないものはないのではないでしょうか? また、製品の販売だけでなく、望遠鏡・光学製品や赤道儀のメンテナンスも手がけておられ、九州地区だけでなく全国の天文ファンが頼りにするお店だと思います。
Google Mapのストリートビューで店内の様子を拝見できるのが面白いです。
店内の様子(外部サイト:Googleストリートビュー)

《展示の概要》
HobymObservatory社の新型バランスフリー赤道儀やWilliamOptics社の新製品6枚玉Pleiades鏡筒シリーズ、QHYCCD社のCMOSカメラや新製品の展示を行います。各社の新製品を自由にふれてお確かめください。

 ネイチャーショップ KYOEI (所在地:大阪府、東京都) ホームページ(外部サイト)
《実行委員長からのご紹介》
国内外の多くの天文系製品を取り扱っておられ、ホームページ掲載製品を全て見つくすのは不可能と思える多彩な品揃えです。ユーザの立場としては、やはり現物を見て話を聞きたいと思います。店舗は大阪と東京にあり、どちらも駅から徒歩圏内でアクセスしやすく、製品に詳しい店員さんがおられるのでついつい立ち寄りたくなります。

《展示の概要》
いま超話題のスマート望遠鏡「SeestarS50」を展示そしてデモンストレーションを行います。来場者の皆さまが会場で自分のスマホにSeestarアプリをインストールして実際に操作していただくことも可能です。天体観望においてデジタルイノベーションを起こしているSeestarS50に直接触れていただきたいと考えています。なお当日はSeestarS50でKYOEIスタッフが撮影した天体画像もご用意いたします。

〜望遠鏡・光学系機器メーカー〜
 五藤テレスコープ (所在地:東京都) ホームページ(外部サイト)
《実行委員長からのご紹介》
親会社の五藤光学研究所は、日本最初の天体望遠鏡メーカーで、ポータブル赤道儀の名機、Mark-X赤道儀のことを知らない天文ファンはいないのでは? もう製造されてないMark-Xをいまだにメンテナンスに対応してくれる非常にユーザー想いの会社だと感じています。

《展示の概要》
ハーモニックドライブ赤道儀MX-HDの展示・実演をします。

 サイトロンジャパン (所在地:本社 東京都、大阪ショールームあり、今回は桑名サテライトより出展) ホームページ(外部サイト)
《実行委員長からのご紹介》
サイトロンはライフルスコープの専門メーカーで、天文系ではQuad BPなどのフィルター類やMAKSY60/NEWTONY、nano.trackerといったユニークな製品を生産しています。 さらに、直営店「シュミット」を展開しておられ、CMOSカメラ「Player One」やSky Wacherの製品の取扱もあって、とても気になる会社と感じています。

《展示の概要》
望遠鏡、カメラ、赤道儀、架台を展示します。

  • 屈折望遠鏡 Founder FOT106, Askar 80PHQ FMA180
  • 天体用カメラ Player One Uranus-C Neptune-CⅡ Mars-CⅡ
  • 赤道儀(新製品)オリジナル波動歯車赤道儀(試作機),Star Adventurer GTi
  • 架台(形式問わず)Acuter トラバースマウント
 ビクセン (所在地:埼玉県) ホームページ(外部サイト)
《実行委員長からのご紹介》
「星を見せる会社」をビジョンに掲げる、天文ファンにとって、とても心強い日本にある天文機材の総合メーカーと感じています。赤道儀、鏡筒、補正レンズなど天体写真撮影に必要な機材はカメラを除いて、ビクセン製品で揃えられるのではないでしょうか?

《展示の概要》
【ビクセン製品】

  • VSD70SS鏡筒
    扱いやすさと性能を極めたフラッグシップ鏡筒のコンパクト版
    VSD90SSと同じSDレンズ2枚とEDレンズ1枚を含む、5群5枚という贅沢な光学設計はそのままにコンパクトながらVSD90SSと同等レベルの光学性能を誇る新型鏡筒VSD70SSについてご紹介いたします。
  • SDP65SS鏡筒
    写真撮影を強く意識したコンパクト鏡筒
    写真撮影に用いられることを想定した4群4枚(SDレンズ1枚、EDレンズ1枚を含む)の光学系を採用し、フラッグシップモデルのVSDシリーズに迫る写真性能をもった新型鏡筒SDP65SSについてご紹介いたします。

【セレストロン社製品】

  • Origin Intelligent Home Observatory
    「152mm RASA光学系」が採用された最新のデジタル望遠鏡
    自動でアライメント・ピント調整を行い、F2.2と明るい光学設計で前面のCMOSセンサーを使用して、撮影を行います。 AIアルゴリズムを活用した画像処理を行い細部まで美しい天体写真をスマートフォンで確認することができます。その魅力についてご紹介します。
〜オリジナル製品・ソフトウエアメーカー〜
 アストロアーツ (所在地:東京都) ホームページ(外部サイト)
《実行委員長からのご紹介》
天文系のソフトウエア「ステラシリーズ」は、天文ファンの声を取り入れて進化を続けています。天体写真の画像処理の基本を学んだのは、ステライメージで…という天文ファンも多いのではないでしょうか?私もその1人です。ユーザーに寄り添ってくれる暖かい会社だと感じています。

《展示の概要》
ステラナビゲータ、ステライメージ、ステラショットの体験コーナーや、無線デバイスGearBoxの実演、星ナビバックナンバーや各種書籍の試し読み、などを行います。また、星ナビ「ギャラリー」入選作品の原プリントも展示させていただきますので紙面で印刷されたものとの微妙な差もじっくりご覧いただけます。なお、開発スタッフがスタンバイいたしますので、ご質問、ご要望なんでもお声がけください。

 K-ASTEC (所在地:福岡県) ホームページ(外部サイト)
《実行委員長からのご紹介》
非常に多様なオリジナルの天文機材の販売や、赤道儀の各種改造、オートガイドシステムの販売…とても書ききれない業務内容です。製品の更新サイクルも非常に速いため、欲しいと思った時に買わないと二度と出会えないかも?…というとてもドキドキするお店と感じています。
《展示の概要》
  • 赤緯軸ハーモニックドライブ改造赤道儀(P-2とEM200の2機種)
  • 冷却カメラ接続関連パーツ類(望遠鏡,カメラレンズ用など)
  • パンチルト微動付アリガタ(DS38/45PTとDS75PTの2機種)
  • クラッチ付EAFアダプター(FS-60CB,FSQ-85ED用の2機種)
  • ASI AIR対応のトッププレートなど

懇親会

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会場を変えて、夕食を兼ねた懇親会を行ないます。

会場: MeatHolic姫路駅前店→お店の場所(GoogleMap)
アクリエひめじからのアクセスは、徒歩で約14分(実測)でした。
肉料理が自慢のお店です。
日時: 2024年6月29日(土)(CANP2024の1日目夜) 19:45〜(2時間強)
形式: 店内貸切での立食パーティです。
天文趣味での出会いは暗闇の中でということがほとんどだと思います。CANPでは明るい店内で面直での交流をお楽しみください。
着席での懇親会では、多くの方とお話する機会が限られますが、今回は立食です。多少、足が疲れるかもしれませんが、同じ天文趣味仲間どうしですので疲れを忘れて楽しい時間を過ごしていただけると思います。
メニュー: お料理はビュッフェ形式(お店にお任せ)、飲み放題付きです。

展示企業からのPR講演

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 ネイチャーショップ KYOEI 村上将之さん 6月30日(日)13:20〜

スマート望遠鏡「SeestarS50」ってこんなに楽しい!
本体重量わずか2.5kg、簡単に天体写真が撮れる”話題のスマート望遠鏡”「SeestarS50」について、その楽しみ方をご紹介します。

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 ビクセン 加島信次さん、渡並秀一さん 6月30日(日)13:40〜

ビクセン製品、セレストロン社製品のご紹介
ビクセン製品は、開発中の二つの高性能鏡筒、「VSD70SS」「SDP65SS」について開発担当者が語ります。
セレストロン製品からは今話題のデジタル望遠鏡「Origin Intelligent Home Observatory」の最先端な天体望遠鏡の楽しみ方をご紹介します。


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