グラフィックボード交換
~StarNet++の処理速度比較~

2022/8/29掲載

天体写真の画像処理においてパソコンのスペックは、高い方が快適です(コスパは別です)。
現状使用しているPCのグラボを娘のPC用に使用するため、自分用のグラボを新たに準備することにしました(娘のためにといいながら、自分のために・・・(汗))。 どうせ準備するなら少しでもグレードアップをと思い探していたら、まぁまぁの掘り出しものを発見し喜んで購入しました。

さて交換後のグラボのパワーを確認するため、グラボの能力が効きそうな処理として、StarNet++での処理時間を比較してみた結果をご紹介します。

スペック比較

交換新前後のグラフィックボードの仕様比較は以下の通りです。今までの低消費電力なグラボに比べるとハイパワーな仕様です。StarNet++の処理速度にどの程度効果があるでしょうか?

グラボ名称交換後:GIGABYTE GeForce RTX 3060 Gaming OC 12G交換前:MSI GeForce GTX 1650 AERO ITX 4G OC
インターフェースPCI Express 4.0x16PCI Express 3.0x16
CUDAコア数3584896
コアクロック(Boost)1837MHz1740MHz
メモリー容量12GB4GB
メモリースピード15Gbps8Gbps

交換作業

fig1

本日届きました。


fig2

まず既存のGTX1650を取り外します。
白文字で「msi」と書いてあるのが、これから交換するグラボです。


fig3

PCケースの側面ファンです。
組立後1年、ファンの清掃をしていなかったので埃たっぷりでした。
掃除機で吸い取り後、アルコールで拭き掃除して綺麗にしました。


fig4

GTX1650ではPCI-E用補助電源不要でしたが、RTX3060では8ピンの補助電源が必要です。
ATX電源RM850の箱から、ケーブルを取り出してきました。


fig5

電源の手前3つの空きポートの奥側に接続しました。


fig6

取り外したGTX1650(上)に比べて、交換するRTX3060はかなり大きいです。


fig7

ケースの奥行きいっぱいまで使うので、ケーブルの取り回しに苦労しましたが、なんとか取付できました。


StarNet++での動作速度比較

5496×3670ピクセルの16Bits、TiffファイルをStride値:64(標準値)で処理しました。
StarNet++はGPUにて動作させる高速化設定済(→ 高速化設定方法はこちら )です。

fig8

こちらは、GTX1650で動作時のパフォーマンスグラフ。
CUDAコアは93%、メモリーは4GBをフルに使ってます。

処理時間:3分6秒


fig9

こちらは、RTX3060で動作時のパフォーマンスグラフ。
CUDAコアは87%(GTX1650に比べて使いきれてない?)、メモリー12GBをフルに使ってます。

処理時間:1分36秒

処理速度は約2倍にアップ! しました。
上がるには上がったのですが、CUDAコア数は、4倍、メモリーは3倍なのに、処理速度は2倍どまりなんですね。

まぁ自己満足ということで…



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