RAWモードで撮影しよう (2004.3)

JPEG

現在、ほとんどのデジタルカメラではJPEG形式での画像保存が主流です。
JPEGは、デジタルカメラのCCDで捕らえた情報を、カメラ内で色数や諧調などの情報量を間引き(圧縮し)ます。

JPEG保存のメリットは、圧縮が掛けられているので、サイズが小さくなること、よく使われている規格なので、どのような画像処理ソフトでも使えるという点です。

デメリットは画像圧縮が掛かっているので、圧縮ノイズが乗ることです。
これは、デジタルカメラの画質モード設定(ファイン、スタンダート、ノーマル、ベーシックなどの名称)でかなり変わってきます。

また、情報量を減らすため、ホワイトバランスや輪郭強調など、カメラの設定がそのまま反映して記録するため、撮影後の画像編集が難しくなります。

いわば、JPEGは現像した後のフィルム、焼付け(プリント)をした後の写真のような感じです。

JPEGの圧縮ノイズ

低画質になればなるほど、文字との境や色の境、単調な色が続く場所などでノイズが発生している。


RAW

RAWは「生の」という意味の英語で、その名の通り、圧縮をほとんど掛けずに、CCDからの情報をそのまま保存するものです。
そのため、画像編集ソフトでの編集が容易で、ホワイトバランスなども、自由に変えることが可能です。
よって、撮影時、ピント、露出など、銀塩カメラのような注意をしていればよく、ホワイトバランスなどに気をつけなくても良いことになり、構図などにより気を配れるようになります。
RAWはいわば、現像するまえのフィルムのようなものです。

ただし、情報量が膨大なので、RAWデータはJPEGに比べ、かなり大きな容量になります。
また、RAWデータを見るためには、各デジタルカメラ会社の専用のビュアーを使わないと見れません。
NikonのビュアーでCanonのRAWデータを見ようとしてもみれないのです。

(Adobe社からでている画像編集ソフトのphotoshopCSは、各社のデジカメRAWデータを直接読み込めます。
また、新しいデジカメRAWデータに対応していくため、定期的にパッチがでているようです。)



しかし、デジタルカメラでRAWモード撮影ができる機種は全体からみればかなり少ないです。
一眼レフタイプのデジカメが主ですが、800万画素クラスや、最近のコンパクトタイプデジカメの一部など、RAWモードで撮れる機種もでているようです。



まとめると

JPEG RAW
編集 余り自由度がない


8bit
かなり大きな自由度を得られる(色温度なども変更可能)
16bit
サイズ 画像のサイズが小さいので、多く撮れる
(デジカメの画素数、画質モードによる)
画像1枚のサイズはすごく大きい
(デジカメの画素数による)
汎用性(ファイルを開くには) ほとんど全てのパソコンでファイルを開ける 各カメラメーカのソフト又はphotoshopCSが必要

JPEGでも、先に触れた圧縮ノイズがのったりするので、サイズはおおきくなるけれども、高画質モードで撮影するほうがよいかと。


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