撮影制御ソフトN.I.N.A. フレーミング2(撮影画像を用いた導入)

2021/7/12掲載
2022/8/17更新

天体写真の撮影制御ソフト「N.I.N.A.(NIGHTTIME IMAGING 'N' ASTRONOMY、以降はNINAと記述します)」で対象天体の導入をする際の便利な使い方を紹介します。
前回はスカイサーベイ画像を用いた導入を紹介しましたが、今回は撮影画像を用いてフレーミングする方法を紹介します。
複数夜に渡って、同じ写野を撮影する場合に便利だと思います。

使用環境

操作手順

1.画像ファイルの読み込み

fig2-1

①「画像ソース」は、ファイルを選択します
②「画像の読み込み」をクリックします


fig2-2

「画像選択のウィンドウ」が開くので、目的のファイルを選択し、①「開く」をクリックします


2.プレートソルビング実行

fig2-3

「座標がありません」というウィンドウが表示されます
今回選択した画像は、Fitsファイルで撮影字の座標情報が記録されていたようで、赤経、赤緯が表示されました。
この場合は、「いいえ」をクリックしても座標は読み込まれます
もう一度プレートソルビングすることも可能で、その場合は、①「はい」をクリックします

fig2-4

上の手順で、「はい」をクリックした場合は、PlateSolve2が起動し座標を検出してくれます


fig2-5

座標の欄に情報が表示されます
右上の青枠の箇所は画像にオーバーレイして表示する情報の制御ボタンです
赤道儀の同期が終わっていれば、ここで①「導入」をクリックすると対象が導入されます

以上で終了です

【補足】デジカメで撮影した画像でのフレーミング

デジカメで撮影した画像でも同様の手順でフレーミングができます
ただ、デジカメの場合は座標情報が付いていないので、プレートソルビングが必須になります

Raw画像(CR2)でも、Jpeg画像でも大丈夫です


fig2-6

ファイルを読み込むと、座標計算確認の画面がでます
一見すると座標が検知されたように見えますが、正しい情報ではありません
①「はい」をクリックして、プレートソルビングを開始します

fig2-7

PlateSolve2が起動しますが、座標検出できないため、①「Stop Search」をクリックします
PlateSolve2では、座標が未知の状態からの検出はかなり時間がかかる(不可能?)ので、停止して次のASTAPに任せます)


fig2-8

ASTAPが起動します
このまま待ちます


fig2-9

座標の検出に成功すると、画像が表示されます
あとの操作は、Fitsからの場合と同じ、赤道儀が同期済なら①「導入」をクリックすると対象が導入されます

fig10

①「導入」はNINA2.0では「導入と中心合わせ」という表示に変わっています。
また、ボタンの横にある「▼」をクリックすると以下の合計3つの動作選択があらわれますので、必要に応じて使い分けて下さい


導入と中心合わせ対象を導入後、試射して中心合わせをする。
導入対象を導入する(だけ)。
導入、中心合わせ、回転対象を導入後、試射して中心合わせをする。ローテータがあればカメラの画角回転をする。

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