11月3日のC/2023A3

紫金山・アトラス彗星

C/2023A3
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写真データ

撮影日,撮影開始時刻,月齢: 2024/11/3, 18h30m56s, 1.88@18:57
露出時間: no-filter:5sec×47コマ+60sec×69コマ[総露出時間:1h12m55s]
ISO: 1250
機材: タカハシEM200T2M
タカハシε180ED(500mm F2.8)
Canon EOS6D(HKC),バーダーUV/IR-cut,BYE使用(素子温度:15~19℃)
タカハシFC-65(ガイド鏡)+QHY5LⅡM+PHD2
撮影地: 岡山県備前市吉永町(八塔寺)
その他: PixInsight,StellaImage,FlatAidePro,PhotoShop,BlurXT,NoiseXT
コメント:

10/13の後は翌日14日に自宅から雲が走る中に見えたのを最後に晴れ間に恵まれませんでした。次第に遠ざかる彗星に合えないことで焦りを感じつつ、新月期の11/3にようやく再会できました。
今回の画像処理は大変苦労しました。核近傍を描写するのに60sec露光だけでなく5sec露光も足して処理したのですが、星と彗星の量止め処理がなかなかうまくいかず、前処理に週末を2週分費やしました。
その後の階調圧縮処理も3回やりなおし、彗星核近傍が白トビしないようがんばってみました。テイルの構造描写のためにSI7のローテーショナルグラディエントを使ってみました。
エメラルドグリーンの彗星核と核から伸びるテイルの構造が見えてきて、大変うれしかったです。

彗星は天の川の端あたりにあって、恒星が多い領域のため、彗星を強調すると恒星がうるさくなりすぎて困りました。恒星のうるささを抑えるよう配慮して完成です。


撮影時の記録

10/13に感動から3週間が経過し彗星は地球からどんどん遠ざかっていましたが、遠征して主砲ε-180EDなら画角いっぱいの彗星を捉えられるはず信じてホームグランドの八塔寺へ向かいました。
彗星の地平高度が上がったとはいえ西空で太陽を追いかけて沈んでしまいますので、できるだけ早く撮影を開始したく、18時過ぎに現着して大慌てでセッティングを始めました。ε-180EDをセットし終わって撮影を開始したのは19時前、地平高度は30度強でした。
天体写真あるあるですが、撮影を開始してようやく夕食にありつけた時には、お店の電子レンジで温めたお弁当は冷たくなってしました。すぐに食べられない時は暖かくなくてもおいしいお寿司系の夕食の方がいいですね。



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