10月13日 広角でのC/2023A3

紫金山・アトラス彗星

C/2023A3
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写真データ

撮影日,撮影開始時刻,月齢: 2024/10/13, 18h32m56s, 10.61@18:32
露出時間: no-filter:1.3sec×20コマ[総露出時間:26s]
ISO: 1250
機材: カメラ三脚(固定撮影)
SIGMA 35mm F1.4 DG HSM Art(35mm F2.8)
Canon EOS6D(HKC)
撮影地: 兵庫県たつの市苅屋(中川西堤防)
その他: PixInsight,PhotoShop,BlurXT,NoiseXT
コメント:

C/2023A3が夕方の西空に回り、そろそろいけそうな地平高度になってきたタイミングの日曜日夕方、晴れ間が広がってきたので慌てて観測に出かけました。
ただ、日没時の地平高度は約17度、星が見え始めることには10度くらいまで下がってきます。遠方まで行く時間的余裕がないし、どうせ薄明中の撮影になるだろうから街中でもいいだろうとGoogle Mapで近所を探索し海に突き出た堤防へ向かいました。
今回は、デジカメ2台とカメラ三脚という身軽な撮影です。西空は低空に雲があるものの彗星があるあたりには雲がなく絶好の状態でした。ただ、シャッターを切るもののなかなか彗星が写ってくれません。別の場所に行っていた星仲間へ電話して「見つけた?」と聞いたちょうどその時、カメラの液晶画面に彗星が写りました。
彗星の方を見てみると見える!、逆三角形に広がったテイルが伸びた彗星が肉眼で!
これまで話題にあがった彗星達、ハレー彗星に始まり、ピークの百武を逃し、ヘールボップの頃は天文熱が下火に、アイソンは近日点を通過できず…肉眼でテイルまで見えた彗星は今回が初体験となりました。
もう一か月以上前のことですが、いまだに見た時の興奮が思い出されます。

撮影時の記録

彗星探索中

今回はカメラ三脚とデジカメ2台という身軽な体制です。
カメラセット終わって彗星探索中ですが、なかなか見つかりません。しかも風が出てきて、ちょっと心配になってきていました。
なかなか彗星が見つからないこの時間は焦りが高まってきますね。


彗星見つけた!

なかなか見つからないので、別の場所で観測中の星仲間へ電話連絡して「見つけた?」と話しながら、再びカメラのプレビュー画面を見ると”写ってる!”
視線をカメラの方向にうつしてみると、なんと「肉眼でも見えた!!」

この投稿はスマホでの撮影、手持ちスマホでもこのように写りました。
肉眼でもこのスマホ画像と似た雰囲気で見えた印象です。


次第に暗くなってきて、写りが良くなってきました。
この時は、大興奮でした。


楽しい時間も終わりです。彗星の高度が差なってきて、ついに低空の雲に核が隠されました。ただ、尾はしっかり見えてます。



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