NGC1555とその周辺

星ナビ2025年4月号に入選
おうし座/散光星雲

Arp273
画像をクリックすると元サイズで表示します

写真データ

撮影日,撮影時間,月齢,撮影地: 2024/10/6, 00h48m25s~ 2.87@00:48,岡山県備前市-八塔寺(UV/IRcut:120sec×100,2sec×32)
2024/10/13, 01h12m02s~ 9.89@01:12,岡山県備前市-八塔寺(UV/IRcut:120sec×88,2sec×32)
2024/11/03, 21h19m18s~ 1.98@21:19,岡山県備前市-八塔寺(UV/IRcut:120sec×171,5sec×74)
2024/11/24, 20h44m03s~ 22.96@20:44,岡山県備前市-八塔寺(UV/IRcut:120sec×109,5sec×32)
2024/11/30, 21h27m33s~ 28.99@21:27,岡山県備前市-八塔寺(UV/IRcut:120sec×85,5sec×64)
露出時間: 120sec×553+5sec×145+2sec×64
【総露出時間:18h40m13s】
ISO感度 1,250
機材: タカハシEM200T2M
タカハシε180ED(500mm F2.8)
Canon EOS 6D(HKC),バーダーUV/IR-cut,BYE使用(素子温度:8~21℃)
タカハシFC-65(ガイド鏡)+QHY5LⅡM+PHD2
撮影地: 岡山県備前市吉永町(八塔寺)
その他: PixInsight,PhotoShop,BlurXT,NoiseXT
コメント:

NGC1555は画面中央にあるおうし座T星の西にある小さい星雲です。
この撮影では、NGC1555から傘状に南に広がる分子雲を主役になるよう仕上げています。私にはモンスターのように見えますが、妻に見せたところ「ゴールデンレトリバー」と言われました。怖いか、かわいいか両極ですね。
さて、撮影は5夜に渡って行いました。1月の新月期も撮影して20hr越えを狙うつもりだったのですが、年末・年始に遠征できなかったので仕上げることにしました。私の画像処理では、リニア画像からノンリニア画像に移行する際の処理はデジタル現像or対数現像またはそれらのブレンド3択だったのですが、今回は初めて別の諧調圧縮処理に挑戦してみました。
今回使ったのは今回使ったのはPixInsightのGeneralized Hyperbolic Strech(GHS)です。
GHSはこれまでにお試し程度にしか使ったことがなかったので試行錯誤を繰り返しました。最終的に3ステップに分けてストレッチしました。
いつもと違う処理フローにしたことで、星の出来栄えがなかなか気に入った形にならず何度もやり直しをしています。まだまだ改善できるように思いますが、今回はここらで打ち切りにすることにしました。
この作品は主役のモンスターの迫力を出すため、フルサイズで880mm相当になるようクロップしてます。

星ナビ2025年4月号入選(2025/3/5追記)

私は撮影ペースがスローで、同じ月に2誌に応募できることはなかなかないです。
今回、タイミングよくArp273とほぼ同じタイミングで仕上げができたので、こちらは星ナビへ応募しました。
2025/3/4、自宅から「Fujisanから雑誌届いたよ」のお知らせがあり、帰宅したらすぐに開封しました。天ガの方は最優秀賞であったのでもう載っていることはわかっていて、星ナビにこちらの写真が載っているかが気になり事
袋から出して、一気に星ナビギャラリーのページへ
星ナビではギャラリーページのタイトル下、通称トップ下が最優秀枠です。そこにあったのは自分の作品ではなかった。そう甘くはないなとパラパラページをめくるとありました。
「よかった、載った」という想いでした。
同じページの他の作品を見てみると、どうやら編集部の意向は「おうし座の反射星雲特集」のようで、NGC1555とSh2-239の2対象を広めの写野、クローズアップの写野という形で3作品を掲載してくれていました。その中の1枚が私のNGC1555とその周辺でした。880mmにクロップしたことが掲載してもらえた一要因だったかもしれません。

クロップ前のフル画角画像

Arp273-full

f=500mm, 35mmフルサイズで撮影したフル画像です。


撮影時の記録

2024/10/5~6

fig1

この日から撮影を開始しました。
この日の前の撮影は約半年前のGW頃ですが、その時はMT-200のみでの撮影でした。この日はかなり久しぶりに2本持ち出したのですが、もう1本のMT-200はオフアキアダプタを忘れてカメラが取付できず、このように車の座席で横たわったままでした。


2024/10/12~13

半年以上ぶりに二本撮りしてます。
今夜の八塔寺は晴天ナリ#天文なう pic.twitter.com/IRzlwui11Z

— 宙ねこ (@sora5tm) October 12, 2024

この日から2本撮り復活です。
この対象を撮影しているε-180EDは左側億の鏡筒です。


2024/11/3~4

彗星が沈んだので、DSOへ
今秋ほ晴れが少なく10月頭に撮影を開始した対象の続きです。
本日はガッツリ撮れそう。ミスのないようにしないと
八塔寺は、私の他に四人来てます。新月の週末にしては少ないですね。 pic.twitter.com/5qRfEljGop

— 宙ねこ (@sora5tm) November 3, 2024

NGC1555は撮影開始時にこの角度、低空では姫路市街方面の光害が強いですが、たっぷり露光できた日でした。


2024/11/24~25

明日お休みで本日は八塔寺遠征。
天気は良いのですが、風が強くてガイドエラーが収まりません。#天文なう pic.twitter.com/NVrAMV0IrY

— 宙ねこ (@sora5tm) November 24, 2024

順調に露光を撮りためました。この日は風が強かったですが、500mmのεの方は影響少なく問題なかったです。


2024/11/30~12/1

50cmで観望中#天文なう pic.twitter.com/3SrSer5L4R

— 宙ねこ (@sora5tm) November 30, 2024

最終撮影日、50cmのドブソニアンを覗かせてもらって、撮影の合間も楽しみが多かった日でした。



to 2024astro_photo

to HOME