レナード彗星(C/2021A1)


C/2021A1-2021/12/26

写真データ

撮影日,撮影時間,月齢,撮影地: 2021/12/26, 18:19:19〜, 22.0@17:19,姫路市
露出時間: 3sec×161コマ
[総露出時間:8m3s]
ISO感度: 1600
機材: タカハシEM200T2M
タカハシε180ED(500mm F2.8)
Canon EOS 6D(HKC),バーダーUV/IR-cut,BYE使用(素子温度:4〜6℃)
ノータッチガイド
撮影地: 兵庫県姫路市
その他: PixInsight,PhotoShop
コメント:

12/10-11の明け方東天での撮影がレナード彗星との最後の会合になる予定だったのですが。夕方、西空に移ったレナード彗星がバーストしているとの情報がSNSで飛び込んできました。時は、日曜夕方近く、空は晴れ、これは行かんと後悔するぞと慌てて車に機材を積み込んで出発!
日没まであまり時間がなく、家から10分ほどの田んぼの道端へ車を止めて撮影しました。
市街地の光害と薄明の残る中での撮影でしたので、露光時間はあまりかけられずヒストグラムを見て3秒に決めて、ひたすら枚数を稼ぎました。撮影中は、彗星核とそこから伸びる短い尾が見える程度でしたが、長いテイルを信じて画角は核を一番端に寄せて撮影しました。
撮影したデータを161コマ重ねてみるとバーストの痕跡と思われる複雑な形状を伴ったテイルがあらわれてくれて、光害と雲の流れが残した複雑なカブリとの闘いでしたが、楽しく画像処理できました。

遠征時の記録

fig1

小さな雲が多少ありましたが、低空までクリアに晴れてくれました。
目の前は田んぼ、市街化調整区域ですので、近くに建物がなく、低空まで空が見えています。

一番星が見える前でしたので、北極星導入はせず赤道儀を適当に北へ向けてセッティングしたのですが、レナード彗星の導入になかなか成功しません。極軸を確認してみたら、かなり大きく外していたので、三脚の一つを地面につけたまま残り二脚を持って赤道儀の剥きを変えて北極星導入をしました(かなり危険!?)。
極軸合わせたら、レナード彗星はあっさり視野へIN! 急がば回れですなぁ。


fig2

撮影中はこんな感じで、コマから吹き出すダストがBGの明るさに負けずに見えてます。


fig3

このように雲や街明かり、薄明の複雑なカブリの中、立派なテイルが見えました。
カブリ除去の処理では、PixInsightのDBEが非常に優秀です。



to 2021astro_photo

to HOME