乾燥空気供給装置Ver.2の製作

2019/2/9製作

先日12V電源化を行いましたが、MT-200で使用しているとコマコレクタ前のフィルタが完全に曇り、主鏡も若干曇りが発生してしまいました。
やはり流量が足りないのかも
鏡筒内を乾燥エアで完全に満たす時間を計算してみると、MT-200は48分。これでは曇ってしまっても仕方ない気がします。

鏡筒鏡筒径(Φmm)全長(mm)容積(L)満タン時間(min)@1.2L/min満タン時間(min)@4L/min
MT-16020489529247
MT-2002531150584814
ε-180ED23257024206

星友より、DC12V駆動でパワフルなポンプの情報を得て、さっそくAmazonで入手。
スペックは無負荷で4L/min、ただ圧がかかると流量が低下してしまうのが難点です。

今回製作する装置のポイントは

【材料】

ポンプ

今回入手したポンプは医療機器用とうたわれているものです。
台湾のKOGE社ポンプ(KPM32E-12A)です。
サイトを見ると「ダイヤフラム加圧ポンプ」、無負荷流量4L/min,最大圧力500mmHgとのスペックです。
ただ、特性曲線を見ると、圧力がかかると結構流量低下してしまうようです。
fig2-1 fig2-2

ケース

ダイソーで入手しました。
fig2-3

フレンチボトル

これもダイソーで入手、写真は3個しか写っていませんが、4個使用します。
シリカゲル用容器にします。
fig2-4

グルーガン

妻のを借りました。
fig2-5

小型タッパー

これは吸入側のシリカゲル容器と吐出側の湿度計容器に使うつもりでしたが・・・
タッパーというやつは、正圧がかかると微小に漏れが生じ、湿度計用途では使えませんでした。
吸入側シリカゲル容器としては使用しました。
fig2-6

ジョイント

ホースの接手です。
L字で安いものはなかなかないです。
fig2-7

U字固定台

モータの固定用に買いました。
fig2-8

NRスポンジ

モータ固定に使います。
fig2-9

マグネット

ダイソーで購入。
ケース蓋のロック用です。
fig2-10

スポンジ

ダイソーで購入。
シリカゲルの流出防止用のフィルタに使います。
fig2-11

【製作工程】

fig2-12
ポンプ&モータをケースに固定します。
今回は、シンプルにスイッチレスにしました。
fig2-13
フレンチボトルの底面に穴をあけて
fig2-14
L字ジョイントの片方を短く切断
fig2-15
切断した方を先ほどに穴に差し込んで
fig2-16
グルーガンで固定
ホースを使ってボトル同士を接続します。
fig2-17
タッパに穴をあけて、こちらにはストレートのジョイントを接続
fig2-18
ケース蓋のロック用にマグネットを取り付けます。
蓋側の4隅にマグネットを取り付けました。
fig2-19
ケース側の4隅にもマグネットを取り付けました。
これでマグネットの力で蓋がロックされます。
fig2-20
シリカゲルのフィルタ用にスポンジを使います。
カッターで薄く切り取って、はさみで円形に切りました。
フレンチボトルの底面においてからシリカゲルを入れて、蓋側にもフィルタを置きます。
(フィルタがないと、シリカゲルがジョイント〜ホース内に入り込んでしまい、エアが詰まることがあります)
fig2-21
シリカゲルを充填
fig2-22
ポンプ吸入側に取り付けるタッパにもフィルタとシリカゲルを充填
fig2-23
ケースに吸入口となる穴をあけて、シリカゲルのフレンチボトル×4と吸入側接続用のタッパをケースにセット。
(吸入のタッパにつけた4つのジョイントからケースの穴へホースで接続するつもりでしたが、スペースが少なくて、ホースが折れてしまうのでやめました。)
fig2-24
角度を変えるとこんな感じ
計画では、吸入用のタッパの上に吐出側に接続するタッパを置いて、その中に湿度計を入れる計画でした。
しかし、やってみるとタッパからエアが漏れる・・・
気密性の高い容器を探す必要があります。ひとまず保留です。
fig2-25
電源は、DCジャックへ12Vを接続します(スイッチ無し)
望遠鏡へはケースについているジョイントへホースを接続して乾燥空気を送ります。
fig2-26
蓋を締めて完成。

to astro

to HOME