オフアキガイドシステムに以前から興味があったのですが、私が所有するニュートン系の鏡筒は、ドローチューブの繰り出し量が小さく基本的にオフアキに不向きらしい。
尚且つ、ε-180EDはバックフォーカスが非常に短く、補正レンズからカメラの間で小細工する余裕がまったくないため、興味はありつつ、手を出しておりませんでした。
しかしながら、長焦点ガイドにおいて、システム重量をできるだけ軽くした方が、風などの外乱によるガイドエラーが減るのではと考えたのと、タカハシのワイドマウントの光路長にオフアキを取り付けてくれる加工業者があることを知り、お願いしてみることにしました。
その業者さんとは、ほしぞら工房さんです。
問い合わせをすると非常に丁寧に教えていただけました。
実現のポイントは以下のようなところにありました。
注文の仕方は、オフアキプリズムは自分で星見屋に注文し、ほしぞら工房さんに直送してもらいます。
また、ワイドマウントのネジ込み位置(締めこんだ時にオフアキプリズムが向く方向)を、任意に指定するため、締め込み対象パーツ(例えばε-180EDの補正レンズなど)にオフアキプリズムを向けたい方向の印をつけて、ほしぞら工房さんへ送ります。
ガイドカメラ取付部にビクセンのものを使用する場合は、自分で別途購入します。
以上でOKです。
あとは、待っていると製作していただいた商品が届きます。
じっと待ちましょう。
で、届いたものは以下の通りです。
これがほしぞら工房さんから届いた商品右のプリズムはTS社のOAG9用、星見屋からの購入品左のものが、ほしぞら工房さんの製作品です。 スケアリング調整用の押し引きネジが4方向についています。 |
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オフアキのプリズムを差し込む穴問い合わせたわけではないので、責任持てませんが、あと2-3mmは薄くできような余裕があります。左から見えているイモネジを締めて、プリズムを固定します。 |
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組み立てた状態 |
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横からみた状態 |
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2インチフィルタ取り付け純正のワイドマウントと同じように、M48のフィルタをねじ込めます。 |
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望遠鏡に取り付けた状態ε-180EDに取り付けてみました。ガイドカメラの向きもほぼ注文通り、だけど、もう少し傾けて、ピントロックネジとの隙間を確保した方が余裕があってよかったかな? というのは、ガイドカメラがピントロックネジ方向から若干ずれて取り付くようにしてありますが、ビクセンの接眼アダプタの外径が思ったより大きくて、ドローチューブを一番短くするとロックネジと接触するくらいになります。なので、45度ほど大胆にずらせばよかったかなと思いました。 |
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取り付け状態を横から合焦位置はもう少しドローチューブを繰り出した位置ですので、ガイドカメラと望遠鏡の間はさらに余裕が出ます。 |
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横からみた状態2 |
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フィルタ取り付け状態組み合わせ相手によっては奥までねじ込みできないバーダーのフィルタがきちんと奥まで入りました。 |
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