タカハシ ワイドマウント特注オフアキ

2017/12/30入手

オフアキガイドシステムに以前から興味があったのですが、私が所有するニュートン系の鏡筒は、ドローチューブの繰り出し量が小さく基本的にオフアキに不向きらしい。
尚且つ、ε-180EDはバックフォーカスが非常に短く、補正レンズからカメラの間で小細工する余裕がまったくないため、興味はありつつ、手を出しておりませんでした。
しかしながら、長焦点ガイドにおいて、システム重量をできるだけ軽くした方が、風などの外乱によるガイドエラーが減るのではと考えたのと、タカハシのワイドマウントの光路長にオフアキを取り付けてくれる加工業者があることを知り、お願いしてみることにしました。
その業者さんとは、ほしぞら工房さんです。
問い合わせをすると非常に丁寧に教えていただけました。
実現のポイントは以下のようなところにありました。

注文の仕方は、オフアキプリズムは自分で星見屋に注文し、ほしぞら工房さんに直送してもらいます。
また、ワイドマウントのネジ込み位置(締めこんだ時にオフアキプリズムが向く方向)を、任意に指定するため、締め込み対象パーツ(例えばε-180EDの補正レンズなど)にオフアキプリズムを向けたい方向の印をつけて、ほしぞら工房さんへ送ります。
ガイドカメラ取付部にビクセンのものを使用する場合は、自分で別途購入します。
以上でOKです。
あとは、待っていると製作していただいた商品が届きます。
じっと待ちましょう。

で、届いたものは以下の通りです。

これがほしぞら工房さんから届いた商品

右のプリズムはTS社のOAG9用、星見屋からの購入品
左のものが、ほしぞら工房さんの製作品です。
スケアリング調整用の押し引きネジが4方向についています。
fig1

オフアキのプリズムを差し込む穴

問い合わせたわけではないので、責任持てませんが、あと2-3mmは薄くできような余裕があります。
左から見えているイモネジを締めて、プリズムを固定します。
fig2

組み立てた状態

fig3

横からみた状態

fig41

2インチフィルタ取り付け

純正のワイドマウントと同じように、M48のフィルタをねじ込めます。
fig5

望遠鏡に取り付けた状態

ε-180EDに取り付けてみました。
ガイドカメラの向きもほぼ注文通り、だけど、もう少し傾けて、ピントロックネジとの隙間を確保した方が余裕があってよかったかな?
というのは、ガイドカメラがピントロックネジ方向から若干ずれて取り付くようにしてありますが、ビクセンの接眼アダプタの外径が思ったより大きくて、ドローチューブを一番短くするとロックネジと接触するくらいになります。なので、45度ほど大胆にずらせばよかったかなと思いました。
fig6

取り付け状態を横から

合焦位置はもう少しドローチューブを繰り出した位置ですので、ガイドカメラと望遠鏡の間はさらに余裕が出ます。
fig7

横からみた状態2

fig8

フィルタ取り付け状態

組み合わせ相手によっては奥までねじ込みできないバーダーのフィルタがきちんと奥まで入りました。
fig9
実はまだ使っていません、慌てず運用テストをやってみます。
ただ、組み立てた感じ、とてもいい作りで使えそうな気がしてます。

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