伊勢・内宮前のおかげ横丁では、毎月1日の早朝のみ特別メニューを出すお店が何軒かあります。 その代表格が赤福本店の「朔日餅(ついたちもち)」と、 すし久の「朔日粥(ついたちがゆ)」です。 朔日餅は、その季節独特の和菓子で、箱の包装紙やお盆に添えられた植物などが、 季節感をより引き立てています。 箱詰めのものは名古屋のデパートなどでも注文すれば買うことができますが、 特別の容器に詰められた限定品「化粧」を手に入れたり、できたての餅を味わうためには、 当日伊勢の赤福本店まで足を運ばなければなりません。 そのため、毎月1日の早朝には朔日餅を買う人の長い行列ができます。 一方の朔日粥は、旬の食材を用いたお粥・雑炊のことです。 これが非常においしく、朔日餅よりもむしろ朔日粥のために毎月伊勢に通っていると いっても過言ではありません。 2001年になって、「すし久」以外にも毎月朔日に早朝営業する店が現れました。「海老丸」と「川端屋」が海産物を使った雑炊、「ふくすけ」が伊勢うどん、「はいからさん」がモーニングバイキングを出しています。また、おかげ横丁の赤福本店前では、午前3時頃から朝市が開かれています。 |
![]() 明けの空を見上げる招き猫 |
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赤福本店。多くの人でごった返している。 (1998年7月1日撮影) |
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朔日餅を買う人の行列。五十鈴川の橋を渡り、数百mもの長さになることもある。 (1998年7月1日撮影) |
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すし久も、開店直前など時間帯によっては行列ができる。 (2000年4月1日撮影) |
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朝市。三重県各地で採れた海産物や農産物などを売っている。 (2001年8月1日撮影) |
赤福 | すし久 | 海老丸 | 川端屋 | |
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一月(睦月) | (赤福餅) | 新春朝粥 | ||
二月(如月) | 立春大吉餅 | 朝熊小菜粥 | ||
三月(弥生) | よもぎ餅 | めかぶ雑炊 | ||
四月(卯月) | さくら餅 | 筍粥 | ||
五月(皐月) | かしわ餅 | えんどう粥 | ||
六月(水無月) | 麦て餅 | 鮎雑炊 | ||
七月(文月) | 竹流し | もち麦粥 | ||
八月(葉月) | 八朔粟餅 | あなご粥 | はも団子雑炊 | しゃこえび雑炊 |
九月(長月) | 萩の餅 | しめじ雑炊 | うに雑炊 | あまご雑炊 |
十月(神無月) | 栗餅 | 十三里粥 | ||
十一月(霜月) | ゑびす餅 | かき雑炊 | ||
十二月(師走) | 雪餅 | 冬至粥 |
名古屋大学天体研究会では、有志が集まって毎月朔日餅・朔日粥ツアーを実行しています。 なかには翌朝から仕事があるのに参加する強者のOBの方もいます。(^^; 私は1998年5月に初参加し、それ以来すっかりはまってしまいました。 学生という身分を活かし、特別な用事がない限り毎月参加しています。
一 月 |
二 月 |
三 月 |
四 月 |
五 月 |
六 月 |
七 月 |
八 月 |
九 月 |
十 月 |
十 一 月 |
十 二 月 |
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1998年 | ○ | ○ | △ | △ | × | ○ | ○ | ○ | ||||
1999年 | × | ○ | ○ | ◎ | ○ | × | ○ | ○ | ◎ | ○ | ◎ | ◎ |
2000年 | × | × | ◎ | ○ | ◎ | ◎ | ○ | × | ○ | × | ○ | ○ |
2001年 | ○ | ◎ | ○ | ○ | × | ○ | × | ◎ | × |
◎:餅・粥とも現地で食べ、化粧も入手 ○:餅・粥とも現地で食べる
△:粥のみ現地で食べる ×:参加せず